日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】木下 斉著 「稼ぐまちが地方を変える-誰も言わなかった10の鉄則-」(NHK出版新書)

2024-03-11 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 地方自治体の町おこしと言うか立て直しと言うか、実績を上げてきた著者による提言。以下の「鉄則」と「覚悟」に集約される。

【10の鉄則】
 1.小さく始めよ
 2.補助金を当てにするな
 3.「一蓮托生」のパートナーを見つけよう
 4.「全員の合意」は必要ない
 5.「先回り営業」で確実に回収
 6.「利益率」にとことんこだわれ
 7.「稼ぎ」を流出させるな
 8.「撤退ライン」は最初に決めておけ
 9.最初から専従者を雇うな
10.「お金」のルールは厳格に

【まちを変える10の覚悟】
 1.行政に頼らない
 2.自ら労働力が資金を出す
 3.「活動」でなく「事業」としてやる
 4.論理的に考える
 5.リスクを負う覚悟を持つ
 6.「みんな病」から脱却する
 7.「楽しさ」と利益の両立を
 8.「入れて、回して、絞る」
 9.再投資でまち全体に利益を
10.一〇年後を見通せ

 まず、会社的経営の意識を持てと言うのが良い。自治体が収益を上げてはいけない、誰も経営責任を取らないなどとはあり得ないと言う態度が必要であることが何故わからないのか。そして事業参加者にも厳しい姿勢が求められる。これもお上頼み、補助金頼りと言う姿勢への痛烈な批判。甘えは許されないと言う至極あたりまえの話だが、実際どれだけ受け入れられるだろうか。

 2024年2月25日 自宅にて読了

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2024年2月24日 大人の社会科見学・トキワ荘マンガミュージアム

2024-03-11 06:00:00 | ノンジャンル

 練馬区あたり、興味はあるが行ってないポイントが何ヵ所もある。自宅から行くのに微妙に時間がかかり気乗りしないためだ。今日は午後に保谷市で用があり、その行きしなに寄ることを思いついた。新宿西口の写真ギャラリーを見て、そのまま西口バス停から都02系統で会場近くへ。

 降りたバス停からだと建物の裏側からアプローチすることになり、高揚感に欠ける。懐かしいスタイルのカンバンの背後に、古めかしい二階建てアパート(写真上)。ここは当時のまま保存されているわけではなく、場所も当時とは少し離れた場所に新築したもの。とは言え建物内外には念入りなエイジングが施され、なかなかの時代感を演出している。漫画家たちが入居したのは二階ばかり、ギシギシ音のする(そのように造られた)階段を上がるとまず炊事場(写真下)と便所があり、当然ながら置かれている器具も古いもの。よく見つけてきたものだ。部屋は入居した漫画家の作品紹介や机の再現などあり興味深い。

 階下には作品である漫画本の陳列や、存命の作家への思い出インタビュー映像。特別展示として親友だった石ノ森章太郎と赤塚不二夫の交遊録展をやっていた。

 トキワ荘に入居していた作家の多くは作品に親しんだ方々だが、今後は彼らを直接知らない世代ばかりになる。僅かに「ドラえもん」くらいか。そうなれば訪問者数も減ってゆくことが予想される。本館はどう対処してゆくのだろうか、気になった。

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