地方自治体の町おこしと言うか立て直しと言うか、実績を上げてきた著者による提言。以下の「鉄則」と「覚悟」に集約される。
【10の鉄則】
1.小さく始めよ
2.補助金を当てにするな
3.「一蓮托生」のパートナーを見つけよう
4.「全員の合意」は必要ない
5.「先回り営業」で確実に回収
6.「利益率」にとことんこだわれ
7.「稼ぎ」を流出させるな
8.「撤退ライン」は最初に決めておけ
9.最初から専従者を雇うな
10.「お金」のルールは厳格に
【まちを変える10の覚悟】
1.行政に頼らない
2.自ら労働力が資金を出す
3.「活動」でなく「事業」としてやる
4.論理的に考える
5.リスクを負う覚悟を持つ
6.「みんな病」から脱却する
7.「楽しさ」と利益の両立を
8.「入れて、回して、絞る」
9.再投資でまち全体に利益を
10.一〇年後を見通せ
まず、会社的経営の意識を持てと言うのが良い。自治体が収益を上げてはいけない、誰も経営責任を取らないなどとはあり得ないと言う態度が必要であることが何故わからないのか。そして事業参加者にも厳しい姿勢が求められる。これもお上頼み、補助金頼りと言う姿勢への痛烈な批判。甘えは許されないと言う至極あたりまえの話だが、実際どれだけ受け入れられるだろうか。
2024年2月25日 自宅にて読了