【本】ティム・オブライエン著・村上春樹訳 「本当の戦争の話をしよう」(文春文庫)

　以前から気になっていた本、村上センセのエッセイを読んだついでに続けて読んでみた。そう、作家より訳者が気になったわけです。

　短い文章で、「～だった。」の多用が目に付く。現場の状況を説明する場面が多いからだろう。そんなこと考えながら読むのって初めてかもな？興味を持たせてくれた村上センセには感謝しないといけないな。

　舞台はベトナム、作戦行動中の兵隊ティム(著者と同名だ、フィクションだが)とその属する小隊のメンバーに起こる出来事を、ある短編では叙情的に、別のでは観念的に著している。そう、短編集なのだが一冊まるごと整合性が取られている。

　解説では村上センセが「本作は戦争を舞台としているが、実は日常の生活でも同じことなのだ」といった趣旨を書かれているが、うーんそういうものなのかな、分からない。本質的な部分を読み取れていないってことなんだろうね。残念ながら。

　まぁでも、戦場モノとして読んで興味深かったし、恐らくは当時本当にこういう二十歳そこそこの若者が戸惑ったり絶望したりしながら戦地で過ごしていたんだろうなと、そこはフィクションではなくドキュメントなんじゃと思いながら読んだ。日本兵はどんなだったんだろうね。そう思うのも８月だからか。

　2013年8月3日　自宅にて読了

2013年8月7日 【ジェミニ】久々の遠出は河口湖

　毎年８月の１ヶ月だけ開館する河口湖自動車博物館、近年では自動車より「零戦(ゼロせんではなくれいせん、と読みます)博物館的な？(笑)。今年はジブリ映画「風立ちぬ」で堀越二郎さんがクローズアップされていることもあり(まだ観に行ってない)、ブームに乗って訪問を計画した。週末は混みそうなので行くなら平日に休めた今日！バイクでのツーリングも考えたが暑いのでクルマにしておく。

　朝のラッシュを避け自宅を６時に出発、この時間だとギリギリで中央高速までの一般道渋滞を回避できる。到着時間調整＆ドライブのため調布から乗って談合坂SAでのんびり朝食休憩、一宮御坂で降り、御坂みちを延々と上って下って河口湖へ。夏枯れで相変わらず水位は低い。博物館には開館15分前に到着、まだ駐車場が空いていたのでボンネットバスとの「いすゞツーショット」が撮れた♪(写真)。

　気がはやるけど先ずは自動車館へ(1,000円)。故白州次郎さんの愛車ほか錚々たるコレクション、もっとも国産旧車以外は殆ど分からないので「ふーん」なんですが。オートバイも少しあったけど、こちらも「ふーん」。

　お待ちかね飛行館(1,000円)、自分の関心は零戦より公開が始まったばかりの一式陸攻(今は胴体部分のみ)。山本五十六長官が搭乗中に撃墜されたヤツです。けっこう大きいな。でもペラペラで鈍足で苦労したんだよな。その他に練習機や小型機、鳥人間コンテスト優勝機(?)など。屋外には自衛隊機も。

　ざっと観て2時間ほどで博物館終了、忍野村を経由して山中湖から道志みちを走り、そうだ！と今年開通した圏央道の愛川ICから東名に合流して帰宅。一日中ペースを上げず、ずっと窓を開けて走った。ちょうど300km。久々のドライブは渋滞も異状も無く快適に走れて大満足でした。

【写真展】竹沢うるま写真展 「Walkabout -1021日、103ヶ国を巡る旅の記録」

　世界一周を旅して来たカメラマンの作品展と言う事だが、世界一周をすべて表現するにはよっぽど会場が広くないと無理だろう。なので本当に選りすぐった作品群が展示されているということになるのだが、なぜか大半が先進国でなさそうなアフリカや中東、南米の国々で撮られた作品。その方が絵になる写真が撮れるのか、特段の思い入れからセレクトしたのか。ほぼ3年か、すごいなー。

　世界の国々の気候風土や民俗を知るという意味で楽しめた展覧会だけど、この撮り方作風がオリジナリティに富んでいるかと問われればどうだろう？最近そういう観点で考えることが多いのは意地悪に過ぎるかな。何れにしてもこの会場では小さすぎ正直勿体ない。

　2013年8月1日　キヤノンギャラリー銀座にて

【本】橋本順司著 「日本の地下水が危ない」(幻冬舎新書)

　少し前、北海道で中国系投資家による山林購入が話題となったことは記憶されてるだろうか？本書はその「事件」を始めとした土地所有と地下水利用権の問題を平易に解説している。

　まず、現行法規上、地下の水はその汲み上げ井戸を掘った地主のものであること。それじゃ、地下水脈の上流の地主がごっそり汲み上げたら下流の人の井戸が枯れたり地盤沈下したりしたらどうすんのさ？なんだけど、実際にそういう法律なんだって。

　それなら普通の河川や農業用水と同じく、水利権を設定して管理すれば良いじゃんと思うが、そこで登場するのは地下水を汲み上げ販売してる飲料会社や工場など、経済界や経産省、族議員。もちろん農家の味方・農水省だって諸手を挙げて管理に賛成なわけはない。

　全くイヤになる。総論賛成、各論反対でゴタゴタ揉めてる間に、法の隙を付いた企業家や外国投資家にやられちゃう。とりあえず日本も、外国人に土地所有を認めなければ一時的な危機回避にはなると思うんだけど。

　東日本大震災で水道網がダメージ受けた時の対応策として、井戸を掘る動きがあるそうだ。その井戸も停電しちゃうとと思うのだけど、浅い井戸で家庭で使う分くらいなら、昔ながらの手押しポンプが復活だ。

　ともかく、実際の水でなくともバーチャル・ウォーターとして地下水が濫用され枯渇したり、地盤沈下などの災害が起こらぬようあって欲しい。

　2013年8月6日　通勤電車車中にて読了

2013年8月5日 ストレッチは効果アリ♪

　今日はまたスポーツクラブで腰痛対策。これまでマッサージがメインだったけど今日はストレッチと言うか筋トレと言うか…がメイン。ゆっくりな運動だけど結構負荷がかかり、ちょっと汗かきました。

　それにしても、10回と行ってないプログラムのせいか、ほぼ毎週のように10kmほど歩いているせいか分かりませんが、最近あさ起きた時に腰痛を感じることがなくなった気がする。日々きちんとストレッチしているわけでもないのに素晴らしい。

　本プログラムで教わったことを少しでも実践し続ければ、腰痛とおサラバまではゆかなくても遠ざけたり軽くしたりすることはできそうです。

【写真展】久光京子オーロラ写真展

　久々に銀座のギャラリーに寄る時間がとれた。大した仕事してないのに何か時間がないんですよねぇ。。。

　オーロラの写真って1枚1枚違うのだけど、全体で見るとどれも同じ雰囲気になってしまう。夜間だし高感度で長時間露光してるからなのだろうが、それはカメラマンが変わっても正直「あんま変わんないな」と思えてしまう。寒い中、一生懸命撮ってる皆さんゴメンなさい。

　ただ本展の良いところは、作品の多くにキャプションが付けられていること。ちょっと夢見心地な書きぶりのもあって肌に合わない部分もあるのだが、これもセットで作品と思うと個性が出てくる。写真以外の表現を使うことはカメラマンとしてはご法度だと僕は思っているけど、本展では確かに効果的だった。

　2013年8月1日　EIZOギャレリア銀座にて

2013年8月3日 【食べ物】江古田・太陽

　会社の軽音楽部のイベントは昼過ぎからなので、少し早く着いて昼を食べようと思った。初めての町なので当然ラーメンでしょ(笑)…江古田なんて初めて降りたので何が何やらさっぱり分からないが、駅の周辺地図を見ると武蔵野音大や日大芸術学部がある。学生の町ならラーメン屋があって然るべきと思うが、意外とないもんですね…何とか見つけた古びたお店。

　小さくも無く大きくも無い店内、なぜかカウンター内には4名も。まぁ平均年齢が高めなのでそれくらい必要か？おばぁちゃん、何年このお店を守ってきたのだろう。何千何万って学生がこの店で食事したのかな。なんか昭和の学園ドラマに使えそうな雰囲気を感じてしまう。

　雰囲気に違わずラーメンは懐かしい雰囲気。クリヤなスープに輪切りネギ、ナルトにメンマが泣かせるね。タマゴも入ってる。ホウレン草もつけば完璧だ。麺は柔らかめ。スープは残念、ちょっと生臭さが感じられた。これできっちり仕上がっていれば昭和テイストお見事一本！だったんだけどな。

(Live) 菅沼孝三vsファンキー末吉ドラム対決 with川口千里

　あぁ、7月のLive記はことごとく滞ってしまいました…聴いて昂ぶってる少なくとも翌日には書こうと思っているのですが。クールダウンしてからの方が良いと言うのは言い訳なんじゃないかなぁ。

　手数王・菅沼さんと爆風・ファンキーさんについては言わずもがな。そこへ川口千里さんが付いて来ると言うので、昨年惜しくもチャンスを逃した「かま」さんを誘って久々に八王子まで「遠征」した。会社からも家までも1時間以上かかるんすよ、ここ。

　当日のスタイルは３回戦、菅沼さんとファンキーさんがラウンドごとにじゃんけんで先攻後攻を決めて演奏、合間に千里ちゃん。トータル曲数はさほど多くないが、満足感はあるのか？

　開演前に見てエーッと思った通り、ファンキーさんのドラムセットは廉価版。タムは片側しかヘッドないし！シンバルの仕上げは粗いし！Pearlリズムトラベラー、これですね↓
　http://www.pearlgakki.com/drum/rt545.html
ただし追加されているsabianのクラッシュシンバルは世界に1000枚の限定製品らしく、やはりそこだけ良い音が(笑)。

　対する菅沼さんのセットはYAMAHAヒップギグ。「けいおん！」の律ちゃんが使ってたヤツですが色がガンメタでシブい。そう言えば千里ちゃんが最初に使ってたのもコレでした…↓
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/drums/compact/hipgig/
シンバルはジルジャン。こちらの方がよりマトモな音がしますけど、ヒップギグもバスドラは16インチ、やはりポコポコ感はぬぐえない。

　１回戦、ファンキーさんはPearlｎデモ用楽曲「Vision Rocks」。色々な奏法が散りばめられ、「このドラムでこんなに音楽できるんですよー」ってPRするための作品…いや、その通りでした。やはりプロが叩くとあんなショボい(失礼)セットでもこんな迫力あって凄みある音が出せるんだね。オリジナル曲の音源ありました。↓
　http://www.funkycorp.jp/funky/Vision.html

　対する菅沼さんは何とファンキーさんの演奏していた「無理だ(爆風スランプ)」で対抗！予想はしていたけど凄すぎる。あっ、以前にも演ってたんですね…ご参考までに↓
　http://www.youtube.com/watch?v=KjDZXAW3_Rw

　そしてインターバル、千里ちゃんは何と喜ばしいことに「久々に演ってみようと思います！」と言うＭＣのあと「Go!Go!Maniac(アニメ「けいおん！」主題歌)を演奏♪ナマ千里、ナマけいおん！にかまさん大興奮！いや私もか…ちなみに過去の演奏もありました。当日は結構アレンジされていて、コピーに拘らない点は好感が持てたな。↓
　http://www.youtube.com/watch?v=jDngvBMT2Zc

　…と言う感じでちょっとおフザケ多目の二回戦、ラスト本気の三回戦と続き、場内大盛り上がりで終了したのでした。そして予想通りファンキーさんのシンバルはひん曲がってしまいました…２人ともＭＣが絶妙、掛け合いも楽しく本当に時間の経つのが早かった。与太を飛ばすだけでなく音楽業界の話とかもあるんで飽きないんだよね。

　千里ちゃんのCDも買ってサイン貰いついでに結構話もできたし、記念写真も撮れたし、心底楽しみましたね。ただ一曲ごとに投げ銭帽子が回ってくるのはやりすぎじゃないかなぁ。アイリッシュパブに寄ってクールダウンしたのは良いけど終電に乗り遅れそうになって走ってしまいました。八王子、遠いね。写真は終演後の３人、並んで撮らせていただきました♪

　2013年7月29日　八王子・X.Y.Z.→Aにて

2013年8月4日 【無線】[移動運用]茅ヶ崎市・サザンビーチ

　先週は江の島で展望灯台に上がり移動運用をしたけれど、今週は海抜ゼロメートルでの運用を計画した。通常であれば飛びは悪く交信相手を見つけるのに苦労しそうだが、今日は年に数回あるビッグコンテストの日。指定範囲の全チャンネルは埋め尽くされ、CQを連発する局は普段なら聞き逃したり無視するであろう微弱な電波にも応答してくれる…はず。ちなみに今日のコンテストは「フィールドデーコンテスト」と言い、夏らしく皆さん出かけましょうとばかりに屋外に移動した局が有利となるルール。

　本日のウォークの終点までは1.5kmほどあるが、話題性を狙って「サザンビーチ」で運用すると決めていた。さすがに浜の真ん中では具合が悪く、海水浴場を仕切るかのように伸びる堤防に座って無線機を用意する。テトラポッドには波がじゃぷん、じゃぶん。

　コンテストの日は電波の飛ぶ山や高台に移動する局が多く、思いがけず遠くの局とも交信できる。今日いちばん遠かったのは筑波山かな？ハンディトランシーバーに40cmほどのホイップアンテナで呼んだら応答があった！次は埼玉県の堂平(どうだいら)山だろうか。富士吉田市、富士山吉田口五合目なんて局もいたっけ。1時間で20局あまりと交信。帰りに乗車した茅ヶ崎駅で、サザンビーチのシンボルマークのデザインの入ったスタンプを持参のQSLカードに押して帰宅した。

　次のウォーク区間には高麗(こま)山、湘南平と神奈川西部の有名な移動運用ポイントが含まれる。また無線機持参しなくちゃだな。

2013年8月4日 【ハイク】関東ふれあいの道ウォーク（神奈川－６）

　今週も関東ふれあいウォーク！今日は「神奈川－６」片瀬江ノ島駅(小田急)から茅ヶ崎市柳島海岸までのコースを。秋は遠出ばかりで歩くチャンスが減るので今のうち。その代わり暑いので、10km程度のコースなら午前・午後１つずつ歩きたいところを午前１つで押さえる。

　江の島まで心情的にはモノレールで行きたいが、起点が片瀬江ノ島駅だし今日は小田急にしようか。うーん、この区間を乗るのは30年ぶりくらいかもしれない。駅を7時50分にスタート。すぐ海に出て、国道から浜側にずっと続く自転車道が本日のコース。

　自転車道なので自転車は多い？確かに多いが、いわゆるトレーニングのロードバイクはほぼ皆無。サーフボードのＪ型キャリアを付けた地元のサーファー達の小ぶりな自転車が殆ど。ジョギングしてる人は多い。比較的近くで湘南国際マラソンが開かれるせいか、その参加者Ｔシャツを着た人が２桁はいた。

　江の島付近は海の家、海水浴客で賑わい、それが鵠沼ではサーファーに代わる。養浜で立入禁止区域もあり(投げ釣り客がポツンと一人)、またサーファーのエリア。沖に小さな三角形の岩が見えてくると同時に水上バイクの野蛮な音が聞こえ始め、何となく音楽が聞こえてくる。

　サザンビーチちがさき海水浴場(写真はシンボルマーク・左に江の島、右に烏帽子岩)。サザン(オールスターズ)の名を冠したにしてはあまりに貧弱なスペースで気の毒、彼らの名誉のため、もっとドーンと広い浜を割り当てるべきだと思うが。ともあれその一角はサザン一色、音楽に売店。今年は結成？35年、おまけに数年間の休止から活動再開とビーチの営業にも力が入りそうだ。ここまで１時間25分。

　予定通りここで1時間以上を過ごし(別稿参照)、10時半に再び歩き始める。とは言え終点まで2kmもなく、20分で到着。眺望が聞かず松林と防砂版の間を歩くだけだぞと脅かされてきたが、そういう区間は茅ヶ崎のほんの2～300m程度だったか。昔ほどではないのかもしれないが、湘南の海に集い遊ぶ人々の姿を眺めながらの楽しいウォークだった。

　終点からは内陸に入り、大きな浜見平団地へ。ここのバス停からは両方向に茅ヶ崎駅行きのバスが出ており、経由と到着口が違う。まぁ良いやと来たバスに乗ったところ、R1に出て駅北口に着いた。海鮮料理を食べて帰るにはちょっと早い。そそくさと電車に乗って昼過ぎに帰着した。

本日の歩行距離：10.2km
累計歩行距離(神奈川コース＋α)：55.5km