著者の発表点数は多く、なかでも「ゾウの時間ネズミの時間」は有名。それを読まずして先に本作に手を出してしまった(反省)。
「生物学的」という切り口が、山ほどあるであろう文明論と違うところか。そう書くとガイア理論とかまでいっちゃいそう。ともかく地球上の生物は人間だけではないのだから、こういう切り口があって当然。「自然のものは総て丸く、四角いものなどない。ビルなども丸くすれば世の中が良くなるのでは」という一節など興味深い。最後は自分のテリトリー・ナマコの話になるが、さすがに文明と結びつけるのは無理がないか。でも、そもそも文明ってなんなのかという哲学論争をしないと、本書の立ち位置と意義付けができない気がする。
2019年8月1日 通勤電車にて読了
「生物学的」という切り口が、山ほどあるであろう文明論と違うところか。そう書くとガイア理論とかまでいっちゃいそう。ともかく地球上の生物は人間だけではないのだから、こういう切り口があって当然。「自然のものは総て丸く、四角いものなどない。ビルなども丸くすれば世の中が良くなるのでは」という一節など興味深い。最後は自分のテリトリー・ナマコの話になるが、さすがに文明と結びつけるのは無理がないか。でも、そもそも文明ってなんなのかという哲学論争をしないと、本書の立ち位置と意義付けができない気がする。
2019年8月1日 通勤電車にて読了