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ヤマザキマリさん最新刊。
この作品と姉妹関係のシリーズに、「ルミとマヤとその周辺」(全3巻)、がある。(これオススメ!)今回の作品は、その5年後、って設定。
作品内容は、著者が中学2年の時、ヨーロッパ一人旅をしたのがベース。
すべては、ここから始まった!、って感じ。
「ルミとマヤとその周辺」では妹マヤの視点で物語が展開したが、今回は姉・ルミの視点で展開する。
すなわち、著者=姉・ルミ、だったんですね!
私はてっきり、妹・マヤ=著者だと思い込んでいた。
内容はストレートに表現せず、様々な視点を絡ませ、技巧を凝らして展開する。
でも、その技巧が前面に出ず、読んでいて自然な感じで楽しめる。
(他の作家だったら、一人称でストレートなストーリー展開でしょうね)
妹の視点になったり、マルコ爺さんの視点になったり、ほんと素晴らしい!
このあたり自然な技巧がヤマザキマリさんの実力。
【参考リンク:著者ブログ】
本日発売の「涼子さんの言うことには」