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ROCK & SNOW 2012春号 No.55

2012年03月12日 22時42分44秒 | 読書(山関係)


ROCK & SNOW 2012春号 No.55

今回読みごたえのあった記事は2つ。 

①「セロ・トーレのボルト撤去 是か非か」 (池田常道)
1部文章を紹介する。(P79)
エポックとして記憶される必要はあっても、それはボルトを残すこととは同義ではない。あのボルトは、言ってみれば、セロ・トーレで将来行われたであろう真の冒険的登攀の可能性を不当な手段でかすめ取ってしまったものだった。 

②「Century Cruck」14b登攀の記事(P88-94)
昨今、14bというグレードでは誰も驚かない。
でも、それがワイドクラックとなると別だ。
フィスト以上の幅のクラックは、9でもハードである。
ちなみにP124の下にある小さな写真は「クレイジージャム」と思う。(記憶違いだったら指摘して下さい)
このクラックの中間部にオフィズスが出てきて、そこが核心となる。
80年代、私がトライしたとき、たしか10cだった。
フレンズ4番をきめて、必死になって登った。
そのオフィズス、ワイドが延々と続くとどうなるのだろう?
そして、それが14となると、どうなるのだろう?(想像もつかない)
DVDはあるのだろうか?ぜひ見てみたい。(ご存じの方教えて)
(ところで、どうしてWIDE BOYSでなく、WIDE BOYZなのか?)

上記2つ以外にも、気になる記事があった。
P106、クライミングパンツ特集。
80年代前半~中頃はジャージで登っていた。
80年代後半にタイツをはいた。
90年代以降、ゆったりタイプのものが流行って、今は街中でもはけるタイプになってきた。
私は膝をカバーするため、夏でも七分丈を使用することが多い。
冬は寒いので、足首までのものを使用している。
岩への擦れ、丈夫さ、ストレッチ等を考えると、ALLEZを超えるパンツは登場しない。(残念なことだ)

P72-73
トレーニングについて書かれている。
残念ながら、今回は理論ばかりで、具体的なトレーニング方法について触れていない。
次回に期待したい。

P70「プロがすすめスタンダード技術」
とても参考になる。
ところで、クライミングDVDがあっても、安全DVDがない。
映像で危険認識を促し、技術指導していただいた方が理解しやすい。
どなたか製作して安価で配布してほしい、と思う。 

【ネット上の紹介】

the magazine for committed climbers
特集は「クライマーズ・インタビューSpecial」。
アレックス・オノルド、アダム・オンドラ、コリン・ヘイリー、サーシャ・ディジュリアン、ダニエル・ウッズ、バルバラ・ツァンガール、佐藤裕介、平出和也、大西良治など、2011年度に輝いたクライマーのインタビュー特集です。

特別企画は「女性用クライミングシューズテスト」。

レポートはワイドボーイズの「世界最難ワイド センチュリー・クラック5.14」とノルウェー・ペアの「トーレ・エガー南壁」を掲載。