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「ぬけまいる」朝井まかて

2013年04月09日 21時55分53秒 | 読書(小説/日本)

「ぬけまいる」朝井まかて

引き続き、朝井まかて作品を読んでみた。
女性3人が、仕事と家庭をほっぽり出して伊勢参りに旅立つ。
ほとんど無一文に近い状態。
道中で足ツボマッサージをしたり、アルバイトをしながらの旅。
いったいたどり着けるのか、話の落としどころはどうなるのか?
各地の風物、人情を描きながら物語が進行する。

P40
裾短かにつけた着物の上に湯帷子をゆるく羽織り、脇腹のあたりで紐を蝶々に結ぶのが旅の装いだ。着物が汚れるのを防ぐ目的もあるが、行く先々の土地の者に旅人であることを知らせる目印にもなる。

【ネット上の紹介】
母と二人で一膳飯屋を切り盛りしているお以乃。譜代の御家人の良き妻・お志花。江戸で知らぬ者のない小間物屋の女主人・お蝶。若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」で鳴らした三人が、それぞれの鬱屈を胸に、仕事も家庭も捨ておいて、お伊勢詣りに繰り出した。かしましい道中は波乱の連続