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「砂子のなかより青き草」宮木あや子

2014年09月01日 20時22分11秒 | 読書(小説/日本)



「砂子のなかより青き草」宮木あや子

清少納言を主人公にした作品。
このような作品は、過去2作品出版されている。

「はなとゆめ」(冲方丁)
「むかし・あけぼの小説枕草子」(田辺聖子)

今回の作品が一番虚構性が高く、激しかった。
なんせ、清少納言と紫式部がつかみ合いのケンカをする。
清少納言が激高して、紫式部の胸ぐらを掴む。
う~ん、激しい・・・さすが、宮木あや子作品だ。
ここまで、紫式部を悪役にしたのは珍しい。

清少納言の元夫・則光の言葉
P112
そなたと同じように、群を抜いて賢しい女がいる。今は関白殿の娘の女房として娘に歌や漢詩を教えている。才長けた中宮様の文を代筆できるような女はおそらく、そなたかその女しかいないであろう。

【関連図書】

「はなとゆめ」冲方丁
むかし・あけぼの 〈下〉 - 小説枕草子 角川文庫むかし・あけぼの 〈上〉 - 小説枕草子 角川文庫 

【ネット上の】
寂しい。寂しい。寂しい。でも強くなりたい。清少納言が枕草子に綴った嘘と真実とは?R‐18文学賞デビューの実力派による平安時代小説の大本命!