【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「歴史からの伝言」加藤陽子/佐藤優/福田和也

2017年03月31日 21時11分00秒 | 読書(昭和史/平成史)


「歴史からの伝言」加藤陽子/佐藤優/福田和也

さて、この3人の共通点は?
…全員1960年生まれ!
7つのテーマに分けた鼎談が展開する。

P61
これは深読みかもしれませんが、昭和天皇の、すべての罪を一身に、というのは完全にキリストですよね。しかもカトリック的です。

P81
岸は、橋下や鈴木など、金が目当てか、情報を与えてくれるのか判然としないような人は近づけなかったであろう理念型で、佐藤はやはり状況対応型ですね。

P83
石原慎太郎さんは、栄作には、岸に対するコンプレックスがすごくあったと言ってました。

TPPについて
P174
これは自由貿易の促進を目的とするWTOシステムの例外を要求していくわけで、本質において関税同盟です。具体的に言えば、アメリカと日本から中国を排除するための同盟ですね。普遍的なWTOシステムのなかで例外をつくると。

【感想】
この3人はすごすぎる。誰か押さえる人が必要。
でないと、素人にはついて行けない。

【ネット上の紹介】
東アジア共同体構想、尾崎秀実、戦争責任、笠原和夫、安保、沖縄問題、東日本大震災、原敬、TPP、平沼騏一郎…。注目の論客たちによる、日本近現代史をめぐる必読の討議録。
第1章 尾崎秀実から再考する「東亜協同体」の可能性
第2章 皇室の母性と天皇の超越性
第3章 日米安保と沖縄の五十年
第4章 ポスト安保の思想と運動
第5章 危機下の宰相―原敬と“おとな”の政治
第6章 平沼騏一郎―「複雑怪奇」な機会主義者
第7章 排外主義はどこにあるか?―幕末、言語、TPP