未必のマクベス」早瀬耕
人気作品を読んだ。
ミステリ+恋愛小説として読めるエンタテインメント作品。
IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、代表取締役として香港に赴任する。
ここから物語が始まる。
香港、マカオ、ベトナム、タイ、と東南アジアを舞台に展開する。
旅の雑学満載。
澳門の娼婦の予言
P24
「あなたは、王になって、旅に出なくてはならない」
黒髪の彼女の言葉は唐突だった。
「王になって、旅に出る?」
P437
「それは、旅に慣れたからじゃないですか?」
「けれども、旅に一番不要なものは慣れだと思わないか?」
P480
「(前略)カミコウチという場所にある帝国ホテルには興味があるんだけど、なかなか予約も取れないし、澳門からだと行くのに時間がかかるから……」
「まぁ、あそこは一年前から予約で一杯だからね」
【感想】
う~ん、なんとも…。
歯切れが悪くて申し訳ない。
おそらく99%の方は楽しめて、絶賛する内容と思う。
私もどんどん読み進めたが、違和感を感じながらの一気読みだった。
主人公の男性は、40すぎの中年だけど、高校時代の初恋を引きずっている。
ヒロインの女性も同様。
男性が女性を語るとこうなるんでしょうね。
ロマンチック過ぎ、全体に女性を美化しすぎ。So sweet, too sweet.
一流IT企業の一連の行為も違和感。日本の企業がこんなコトするのだろうか?
繰り返し書くが、99%の方は楽しめて、絶賛する内容と思う。
朝日新聞書評でも誉めていた。
私の感覚がおかしいのでしょう…普段読まないのに、恋愛小説には辛口になってしまう、スマン。
【おまけ】
企業名ジェイ・プロトコルだけど、プロトコル(protocol)を辞書でひくと、
①コンピューターどうしが通信できるようにするための約束ごと。TCP/IPなど。
②〔条約などの〕議定書。
…とある。有名な京都議定書=Kyoto Protocolである。
【ネット上の紹介】
IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられる―「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港法人の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして恋愛小説。伝説のデビュー作『グリフォンズ・ガーデン』から22年―運命と犯罪と恋についての長篇第2作。
先週末、植木の散髪をしてもらった。
7:30-11:00、4人
20,000円。
覚書として残しておく。
今年は暑かったせいか、雑草が多い。
除草に時間がかかったようだ。
PS
10/16(火曜)
歩道にある街路樹の雑草を抜こうとしていたら
市の依頼を受けたトラックが来て、数人で刈っていった。
助かった、ありがたいことだ。(ぼうぼうで困っていた)