「神奈川宿雷屋」中島要
中島要さんの長篇、新刊。
黒船が来航し、混乱した世情を背景にしている。
神奈川宿にある雷屋(いかずちや)の女中、お実乃は18歳。
表向きは茶店だが、陰で宿もやっている。
ある日、宿泊した婆さんが死んでしまう。
不信を持ったお実乃。
さらに、続けて別な客も謎の死をとげる。
お実乃は、1人で調査を始める。
これに幕府の密偵や、花魁が絡んでくる。
【ネット上の紹介】
雷屋の女中、お実乃は十八。宿泊客の世話が仕事だ。割高な雷屋にわざわざ泊まるのは、癖の強いお客ばかり。一本気で働き者のお実乃は、しょっちゅう振り回されている。ある日、客が目の前で謎の死を遂げた。厄介事を嫌い、「病死だ」と言い張る主人の仁八に不信感を抱くお実乃は、真相を探ろうとするが…。幕末の、世情乱れる神奈川宿の、もぐりの旅籠で起こった怪事件の顛末。とくとご覧じろ。