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「私という運命について」白石一文

2020年12月04日 16時51分37秒 | 読書(小説/日本)
「私という運命について」白石一文

ヒロインが結婚式招待状をもらうところから始まる。
新郎は元カレ、新婦は職場の同僚。
29歳から40歳までの10年が描かれている。
1993年からの時代背景も語られるので、そちらも興味深い。
細川連立政権とか、男女雇用機会均等法、とか。

P298
そのとき分かったんです。自分の気持ちというのは、どんなに頑張っても理解されないことがあるんだなって。そして、妻である女が『私だって』と言うしかなくなったらもう終わりだなって。人と人との縁はこんな風に切れるんだ、すごいなあと思いました」

【経緯】
先日、「一億円のさようなら」を読んで面白かったので、評判の良い本作も読んでみた。けっこう楽しめた。機会があれば、他の作品を読むかも。

【ネット上の紹介】
大手メーカーの営業部に総合職として勤務する冬木亜紀は、元恋人・佐藤康の結婚式の招待状に出欠の返事を出しかねていた。康との別離後、彼の母親から手紙をもらったことを思い出した亜紀は、2年の年月を経て、その手紙を読むことになり…。―女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして死とは?一人の女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、運命の不可思議を鮮やかに映し出す、感動と圧巻の大傑作長編小説。
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