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2014文春ミステリーベスト10

2014年12月06日 21時38分58秒 | 読書(小説/日本)

2014文春ミステリーベスト10が発表された。


週刊文春 2014年12月11日号より


半藤一利氏のコメント

2014年12月04日 21時00分22秒 | 読書(昭和史/平成史)

昭和史の研究家として知られる半藤一利さん。
――今の時代をどう見ますか
「安倍政権の周辺には、かなりの知恵者、歴史を学んだ人がいて、先を見通し、きちっと作戦を練っている気がします。知恵者がいるというのは、昭和史にもあった一種の参謀本部ですね。昔の参謀本部は秀才が集まって、タコツボの中で戦略を練り、秘密を保持し、大いに誤った。似ている気がしています。

2014.11.28朝日新聞より


「3月のライオン」(10)羽海野チカ

2014年12月02日 21時07分50秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「3月のライオン」(10)羽海野チカ

驚いた。
いつものように、ゆったりと深く物語が進行する、と思っていた。
衝撃のシーンがある。
まさに、怒濤の展開、である。







いったいどうなるのか、続きが気になる

【ネット上の紹介】
零と同じ高校に進学し、充実した日々を送るひなた。3年になり、やり直した高校生活を自分なりに振り返る零。2人のもとに思わぬ人物が現れて…。珠玉の第10巻!! 2014年11月刊。


「鬼はもとより」青山文平

2014年12月01日 21時27分04秒 | 読書(小説/日本)


「鬼はもとより」青山文平

これは面白かった。
時代小説であり、経済小説でもある。
藩札がテーマ。
藩札のノウハウが語られる。
いったいどのくらい刷ったらいいのか?
効果的に、どう運営するのか?
貧しい小さな藩を飢饉が襲う。
藩札の刷り増しを要求されるが、主人公は拒否し、原板を抱え江戸へ逃げる。
その後、その藩は、新しい藩札を作り、崩壊する。

主人公・奥脇は江戸で(表向き)万年青売りの浪人、実はフリーの藩札コンサルタントとなる。
そんな折、最貧小藩からの藩札による、立て直しの依頼を受ける。
奥脇はどう対処するのか?
気になって、ページをめくる手が止まらない。

たかが藩札ではないのだ。
ずっと、藩札板行指南は、死と寄り添う武家のみが成しうる役目と信じてきたが、もはや、それだけでもない。
この役目は己の死だけではなく、他者の死をも求める。

藩札を刷るのに、それぞれの担当者が、死を覚悟して臨んでいる。
時代も状況も異なるが、アベノミクスとつい、比較してしまう。

【参考】
経済を扱った時代小説というと、「大君の通貨」を思いだすが、
本作品の方が(私のような素人には)はるかに読みやすく、親しみやすい内容だ。

【参考リンク】
青山文平「鬼はもとより」

【ネット上の紹介】
どの藩の経済も傾いてきた寛延三年、奥脇抄一郎は藩札掛となり藩札の仕組みに開眼。しかし藩札の神様といわれた上司亡き後、飢饉が襲う。上層部の実体金に合わない多額の藩札刷り増し要求を拒否し、藩札の原版を抱え脱藩する。江戸で、表向きは万年青売りの浪人、実はフリーの藩札コンサルタントとなった。教えを乞う各藩との仲介は三百石の旗本・深井藤兵衛。次第に藩経済そのものを、藩札により立て直す方策を考え始めた矢先、最貧小藩からの依頼が。