喜劇 女は度胸
1969年/日本
知性獲得の困難な道
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
工場に勤めている主人公の桃山学は、昭和11年4月5日に起こった第一榮丸沈没の際に人命救助をしたことで貰った賞状を頼りに過去の栄光にしがみつき(もっともその男らしさでかろうじて夫婦関係を維持出来ていたのであるが)、堕落してしまった父親の桃山泰三と、そんな夫を無視して内職に励む母親のツネに、全く品のかけらも無い兄の勉吉と暮らすような家庭から抜け出したいという思いで、音楽はチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトを聴き、ゲーテの詩集を読んだりしているのであるが、偶然に知り合った四ツ星電機の女工である白川愛子はクラシック音楽よりも「くそくらえ節」や「フランシーヌの場合」のような大衆歌謡を好み、学からプレゼントされたゲーテ詩集を読んでいる愛子に対して、彼女の友人である笑子はゲーテよりも「破壊された顔の持ち主」である4代目柳亭痴楽の噺の方を好み、笑子が勝手に持ち出したゲーテの詩集はやがて学の兄の勉吉の手に渡り、便所に落とされてしまう。BGMにはドヴォルザークの「交響曲第9番第2楽章 家路」やエルヴィス・プレスリーの「好きにならずにいられない」などの洋楽がかかるものの、どれほど学が学ぼうとしても環境が学を高尚にさせないのである。
無理をして背伸びをしていた学は兄の勉吉と共に自分の母親のツネの、長年にわたる辛抱によって培われた、ゲーテに共感出来る程の聡明さで新しい家庭を築くきっかけを与えられ、勉吉は北原謙二の「若いふたり」を歌いながら笑子と共に、学は岡林信康の「くそくらえ節」を歌いながら愛子と共に実家を出て行く。知性は学のように付焼刃では身につかず、ツネのように20年の忍耐を必要とするのである。
本作の一番の見所は、学の恋人に会うことが叶わずに酔っ払って家に戻った泰三がBGMで「君が代」が流れる中、「耐え難きを耐え、忍びがたきを忍んで」という終戦時の昭和天皇の言葉を真似た後に、「HiFiスピーカー その活きた使い方」という学が読んでいる本のタイトルが映し出されるところで、聞き取りにくかった玉音放送に対する皮肉が効いている。
「日本側は故意に事件拡大」=レーダー照射で中国軍幹部(時事通信) - goo ニュース
レーダー照射、「米軍なら反撃」メア元日本部長(読売新聞) - goo ニュース
6日の香港中国通信社電によると、中国海軍軍事学術研究所の李傑研究員(大佐)は
中国海軍のフリゲート艦が海上自衛隊の護衛艦に火器管制レーダーを照射した事について
「日本側は故意にこの事件を拡大しようとしている可能性がある」とし、火器管制レーダーは
武器を使うためというよりも相手を探知する目的で使用することが多いと主張した上で、
日本側は今回の事件を今後の中国との交渉の材料にするつもりだと言っているようだが、
中国海軍のフリゲート艦と海上自衛隊の護衛艦の間は3キロの距離しかなく、自衛隊幹部に
よるなら「3キロというのは、人が1.5メートルぐらいの距離で刃物を向けられたようなもの」
らしく、目視でも確認出来るはずなのだから、李傑の「相手を探知する目的」という指摘は
屁理屈でしかないのである。