横道世之介
2012年/日本
冷たいノスタルジー
総合
40点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
1987年に現役で法政大学の経営学部に入学した主人公の18歳の横道世之介は故郷の長崎から新宿に現れる。ちょうど斉藤由貴が「AXIA」のカセットテープのCMキャラクターをしていた頃である。
当時法政大学の教授を勤めていた柄谷行人の『意味という病』を読んでいる学生がいかにも厭世的で面白くなさそうにしている様子は、その後のポストモダン思想の失速を皮肉っているようだが、世之介を巡るストーリーそのものは面白いと思う。しかし親友の倉持一平と阿久津唯の出産にまで立会い、多少早すぎるような気がするが、1988年2月28日に生まれた赤ん坊を写真に収めたり、フランスに留学するガールフレンドの与謝野祥子を見送ったりしているのに、世之介と関わった人たちがその後、35歳になった世之介が人命救助で命を失うまで彼に再会していないという事態をどのように捉えればいいのだろうか。つまり本作は世之介の人の良さよりも世之介と関わっていながら喧嘩をしたわけでもないのに何故か彼と‘絶交状態’のままでいた友人たちの無関心な態度の冷たさが残る後味の悪さを感じざるを得ないのである。
「子育て本来家庭で」杉並区議ブログ炎上 待機児童問題(朝日新聞) - goo ニュース
東京都の杉並区は保育園不足で、来年度の入園希望者の3分の2にあたる、約1800人
が入所出来ないために、2月22日に杉並区に対してこういった母親たちが、「保育園に入園
できない」とした決定の取り消しを求め、異議申立書を提出し、さらに母親のひとりの「路頭
に迷うような子供や、路頭に迷うような親がいなくなればいい」と発言してたことに対する、
今回の自民党の田中裕太郎杉並区議のブログにおける、異議申し立てをした女性たちを
「ならば最初から社会でお宅の子供の面倒を見ろということか」と批判し、さらに「『子育ては
本来家庭で行うもの』という基本中の基本を忘れるべきではないと痛感する。一抹の遠慮も
忸怩の念もなく、声高に居丈高に、世を恨むかのような態度は、どこかおかしい」「『お願い
です。私たちの子育てをどうか手伝ってください』、これが待機親に求められる人としての
マナー、エチケットというものでは」などという発言につながるようだが、それならば田中は
杉並区議として、長年解消されない待機児童問題についに怒り心頭に発し、うかつにも
“一抹の遠慮も忸怩の念もなく、声高に居丈高に、世を恨むかのような態度”をとらせて
しまった母親たちに対する“一抹の遠慮も忸怩の念”も感じないのであろうか 遅かれ
早かれこのように区民に冷たい議員が区民の要望を無視し続け平気で暴言を吐ける
杉並区から児童はいなくなり、人口減少に伴う経済的損失は計り知れないであろう。