脳男
2013年/日本
脳男より恐ろしい人々
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
いくら金持ちの娘であるとはいえ緑川紀子が単独で病院内に無数の爆弾を仕掛けることが出来るのかなど、ツッコミ所は確かに満載であるが、例えば、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969年)のような石井輝男監督テイストのカルト的な作品として見るならば悪くはない。
主人公の鈴木一郎に感情が無いかどうかは微妙な問題で、鷲谷真梨子によって行われた精神鑑定において出された「全く偏りのない平均的過ぎるテスト結果」を勘案するのであるならば、鈴木は改めて感情を‘学習’したことになるのであろうが、‘学習’したのであるならば鈴木にはブレない感情があることになり、その成果は現在アメリカのメジャーリーグで活躍している同姓同名の人物のように驚異的な身体能力を見せる。
それ以上に問題なのは鈴木一郎よりも、ベテラン刑事でありながら、あるいは有能な精神科医でありながら感情起伏の激しい茶屋や鷲谷真梨子の言動である。例えば、精神鑑定中に「私とセックスがしたい?」という鷲谷の質問は奇を衒うことで鈴木の動揺を誘う目的があったのだろうが、確かに鷲谷は美人ではあり、男なら誰でも自分を抱きたいと思っているからそのような質問が平気でできるとしても、一応誰にでも好みというものがあり、知性の高さから鈴木が鷲谷のプライドを傷つけないように配慮するという可能性が無視されていることはやっぱり気になるのである。おそらく鈴木一郎との対称性を明確にする意図があったとは思うが、あまりのオーヴァーな振る舞いに、正義のために犯罪者を抹殺する感情の無い殺人マシーンである‘脳男’の方が冷静な判断が出来ているように見えてしまうことは本作の意図に合致していないのではないだろうか。
「隕石、尖閣に落ちれば」 日テレ「バンキシャ!」で不適切発言(産経新聞) - goo ニュース
日本テレビの報道番組「真相報道 バンキシャ」で17日、ロシアの隕石落下を伝える
ニュースの中で、コメンテーターとして出演していた中国出身の経営コンサルタントの宋文洲
が、「今日思ったのはですね、尖閣諸島に落ちてくれないかと思ったんですね。なくなれば
トラブルもなくなるから」などと笑いながら語った場面を私も見ていて唖然とした。確かに
トラブルはなくなるのであろうが、それは尖閣諸島という日本の領土がなくなるという意味で
あり、同時に排他的経済水域を失う日本にメリットなど何もなく、後は中国のやりたい放題
でしかないからである。経済評論家として活躍している宋文洲がこの程度のことを知らずに
コメントしているとは思われないからタチが悪い。