MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

片山祐輔の賭け

2013-02-20 00:15:42 | Weblog

片山容疑者「真犯人が自分の無実の罪はらして」(読売新聞) - goo ニュース

 8年前のインターネット上の別の脅迫事件で捕まった時の片山祐輔はすぐに容疑を認めた

ようであるが、今回は頑なに事件への関与を否認するどころか、「(報道機関などに)真犯人

が再度メールを送って、自分の無実の罪をはらしてほしい」と話しているらしい。もしかしたら

片山は今回わざと捕まり、再び警察に誤認逮捕をさせることで警察に恥をかかせてやろうと

目論んでいるのかもしれない。しかしそれならば真犯人が存在していなければならないの

であるが、そこまで片山が“真犯人”をお膳立てしている様子はいまのところ見かけられず、

状況証拠だけでは立証出来ないと踏んだ上での賭けなのかもしれない。


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『警察日記』 90点

2013-02-20 00:09:00 | goo映画レビュー

警察日記

1955年/日本

ネタバレ

皮肉なコントラスト

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 本作は物語の巧さもさることながら、演出の構成も良く出来ている。例えば、森繁久弥が演じる主人公の吉井巡査が親に捨てられたユキ子と赤ん坊のしげるの養育の引き受け場所を探すシーンにおいて最初に横宮町役場の児童相談所に赴くのであるが、すげなく断られてしまい、横宮町立孤児収容所では2人に戸籍がないことが問題になり、横宮町立保健所は町民しか受け入れておらず、横宮町民生保護相談所は既にもぬけの殻で、結局、割烹料亭の掬水亭の内儀であるヒデが引き受けることになる。他方、人身売買の容疑をかけられた杉田モヨを巡って警察署の赤沼主任と労働基準監督所と職業安定所が奪い合うというシーンを加えることで、純真な子供は誰も面倒を見たがらないのに、容疑者は奪い合いになるという皮肉なコントラストが素晴らしいのである。
 あるいは水利組合の農民たちが国税庁の査察のためにハイヤーや遊覧バスを借りる資金が無いために代わりにトラックの荷台に乗る許可を石割署長にもらおうとするものの、署長は交通安全月間を盾に許可しなかったにも関わらず、九尾通産大臣が来るということで消防自動車を借りに来た町民たちに対して、水害や火事以外の使用は認められない上に同様に交通安全月間だからということで許可しないつもりが、強引に消防自動車を使われてしまうというコントラストも皮肉が効いている。
 このように本作は人情ドラマに加えて、演出の上手さによって傑作たりえているのである。


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