ムーンライズ・キングダム
2012年/アメリカ
ウェス・アンダーソンの美意識
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
ウェス・アンダーソン監督には全く映像で物語を紡ぎ出そうという意思が感じられない。あたかもカメラを左から右に移動させれば何かが起こるだろうと楽天的なのであるが、さすがに誰も出てこなければ困るという程度の考えで、ベンジャミン・ブリテンの『青少年のための管弦楽入門 - パーセルの主題による変奏曲とフーガ 作品34』を利用し、楽器が次々と登場してオーケストラを形成するように、本作も主人公のカーラ・ヘイワードの弟たちから現れてくる。
ランディ・ウォード隊長が率いるボーイスカウトのキャンプ地も同様に左から右へ移動するカメラによって撮られるのであるが、これでは話が進展しないために、もうひとりの主人公であるサム・シャークスキーをカーラと駆け落ちさせるものの、その過程が劇的なのかといえば、例えば、キャンプ地から警察や社会福祉課への連絡場面は画面を二分割させ、エモーショナルな演出を排して、あくまでもフォーマットにこだわりを見せるのである。駆け落ちしたサムとカーラも、12歳という若さ故に、ボーイスカウトという経験からサムはキャンプ用品を用意するが、カーラは6冊の本と飼い猫と弟のレコードプレイヤーを持ってきて、曲のタイトルに沿うようにフランソワーズ・アルディの「Le Temps de l’Amour(愛の時間)」に合わせて踊っている有様で、物語にのめり込むことはなく、クライマックスにおいてさえ落下しそうになった塔からかろうじてぶら下がっている3人の様子などは、前作の『ファンタスティック Mr.FOX 』(2009年)のようなアニメーションに見える。
それはラストにおいてもスタッフの名前が次々と現れるエンドロールと共に、『青少年のための管弦楽入門』を繰り返す徹底ぶりで、そのキッチュでフォーマルな美意識に唸るしかない。
愛称希望はスマイルジャパン!高須院長10億円支援プランも/アイスホッケー(サンケイスポーツ) - goo ニュース
来年2月のソチ五輪の出場権を獲得した日本女子アイスホッケーチームであるが、日本の
女子サッカーや女子バレーボールのように盛り上がるかどうかは微妙な感じで、ルールなど
はそれほど難しくはないだろうからいいとしても、彼女たちは防具として顔を覆うヘルメットを
付けなければならないため、観客は試合中に選手たちの顔を見ることが出来ない。男子
のアイスホッケーであるならば、パワープレイを見せればいいとしても、女子の場合は、
もちろん差別と言われればそれまでなのだが、他の競技のように試合中に顔が見えない
のは盛り上がりに欠けてしまうのではないだろうかだから愛称に関し「スマイルジャパン」
が候補として挙がっているのであるが、私は「ペコリジャパン」の方が良いと思う。