つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語
2012年/日本
艶の胸にある傷について
総合 60点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
作品冒頭は主人公の松生春二が包丁を研いでおり、その包丁を携えると松生は妻の艶が入院している病院へ自転車で向かう。一年も看病した疲れから、発作的に殺そうとしたのであるが、看護婦の芳泉杏子が入室してきたことにより松生は妻を殺さずにすむ。
ここから‘艶’が‘通夜’になるまでの物語が紡がれることになるのであるが、私が気になったシーンを書き留めておきたい。松生の元妻である山田早千子と娘の麻千子と共に松生が住む大島へ船でわたり、松生と駆け落ちした艶の病室を訪ねるシーンにおいて、何故早千子が艶の胸をはだけて乳房を確認したのかという点である。何故か艶の胸は傷だらけなのであるが、この傷を誰が付けたのか勘案するならば、松生以外にいないであろう。早千子が松生と艶の2ショット写真を部屋の壁に貼って、時々眺めているという不思議な行動の説明を試みるならば、早千子は松生にDVを受けていたためであり、自分の夫を奪った相手であっても艶のことを心配していたように見える。12歳の時に従兄の石田行彦に暴行されたという経験を持ち、21歳で太田と離婚した艶が不貞をはたらき続ける艶の胸の傷は、散々心に傷を負ってきた艶の心の傷のメタファーではあるのだろうが、実は松生のDVという可能性が否定出来ないため話にブレが生じてしまう。
ブレに関するならば、第148回日本文学選奨受賞記念パーティーにおいて石田環希と伝馬愛子の取っ組み合いの喧嘩のシーンと、大島の海岸で松生が橋川サキ子に、艶とサキ子の夫のメールの内容を語るシーンのハンディカメラの映像のブレ方が尋常ではなかった。今時、運動会の子供の活躍を撮っている素人の父親のハンディカメラでも手ブレ補正で撮れるはずで、もちろん演出上の意図があれば別なのだが、ブレる映像に何らかの意図があるようには見えなかった。
内柴被告に懲役5年 憮然…閉廷後「僕は無実だ」(産経新聞) - goo ニュース
全柔連、内柴被告を除名へ…講道館は段位剥奪も(読売新聞) - goo ニュース
2013年2月2日のスポーツニッポンによるならば、被告である内柴正人は入廷時には、
うっすら笑みさえ浮かべていたようである。一体どのような根拠を持って無罪を強く確信
していたのか分からない。閉廷後に、弁護団を通じ「応援してくれる人にとっては残念な
結果となったが、まだ僕には頑張る気持ちがあるので、もう少し待っていてほしい。僕は
無実だ」とコメントして即日控訴したようだ。内柴正人を誰が応援しているのか謎であるが、
熊本県は県民栄誉賞を取り消し、内柴の出身地である熊本県合志市も、内柴が中学時代
を過ごした熊本県阿蘇市も市民栄誉賞を取り消している。全柔連も永久追放処分を検討
しているらしい。孤立無援の中でも頑張れる強い精神力を何故強姦にしか役立てられない
のか理解に苦しむ。やっぱりバカなのか