テッド
2012年/アメリカ
80年代とオタク
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
予告編を観た限りではかなり面白いコメディだと思ってかなり期待して観に行った。確かに面白いのではあろうが、正直に言うならばネタを理解するだけの知識不足で終始苦笑い気味で終わってしまった。
字幕で話題になっているテディ・ラクスピンは1985年から1986年にかけて大ヒットした人形、『パトカー・アダム30』は1982年から1986年にかけて放送されていたドラマ、ジョーン・クロフォードは1920年代から1970年代にかけて活躍したアメリカの女優であるが、彼女の養女であるクリスティーナが母親から虐待を受けていた実体験を綴り出版した暴露本「親愛なるマミー」を原作とした映画『愛と憎しみの伝説』(フランク・ペリー監督)が公開されたのは1981年で、ジョンとテッドがこよなく愛する「フラッシュ・ゴードン」の映画化は1980年である。つまりアメリカのオタク(Geek)が誕生した時期が日本と同じ1980年代という点が非常に興味深い。 テッドを誘拐するドニーもオタクで、彼が興味を持っているのは1980年代から活躍し、やがて‘大人’になったマドンナやカイリー・ミノーグではなく、結果的にヒットに恵まれず‘大人’になれなかったティファニーであり、彼女の1987年のヒット曲「I Think We’re Alone Now」のビデオを見ながら踊っている。もしも字幕に問題があるとするのならば、原語と日本語の類似の問題ではなく、80年代を意識した訳になっていないことだと思う(ただしジョーン・クロフォードを星一徹にした訳は、その後舞台がスタジアムになることから悪くはない)。
改めて言うまでもなく本作を面白くしているキャラクターはテッドであるのだが、テッドの面白さは、テッドだけが‘反80年代’で、第26代アメリカ大統領であるセオドア・ルーズベルトを名前の由来としているように、海軍にも従事していたようなカウボーイ的なマッチョさはジョンのようなオタクと全く性格を異にし、‘草食系’を翻弄する‘肉食系’という立ち位置にある。
それにしてもケイティ・ペリーが歌が下手な歌手として認識されているようなギャグは意外だったが、それが本気でそう思っているのか、あるいはオタクが苦手としているタイプの‘大人’の歌手としてなのかはこれまたよく分からなかった。
園田前監督「余計なこと言ったな」、選手どう喝(読売新聞) - goo ニュース
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女子選手への暴力行為で辞任した全日本女子前監督の園田隆二が、全日本柔道連盟
(全柔連)の調査に暴行を認めた後の昨年10月下旬、海外遠征先で、最初に被害を訴えた
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ということだから、柔道元世界女王の山口香が、告発した15選手の氏名公表について、
「選手が今後、不利益を受けない状況が担保されているとはいえず、現状では時期尚早だと
思う」と否定的な考えを示したことは最もで、ついに辞任させられた園田が15選手が誰かが
分かれば、殺しはしないまでも半殺しの目に遭うことは間違いないだろう。