MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『少年H』

2013-08-13 22:57:12 | goo映画レビュー

原題:『少年H』
監督:降旗康男
脚本:古沢良太
撮影:会田正裕
出演:水谷豊/伊藤蘭/吉岡竜輝/花田優里音/小栗旬/早乙女太一/佐々木蔵之介
2013年/日本

「黙秘」する父親の心理について

 結局、最後は、例えば洋服の仕立てや絵が上手く描けるなど手に職を持っている人間が生き残れるという啓蒙性しか感じなかったのであるが、強いて見所を挙げるならば、終戦後に、疎開先から戻ってきた妹尾好子が持ってきた白米を4人で食べようとした際に、板一枚で仕切られて隣に住む、ひもじい思いをしている子どもたちが敏感に白米を炊く匂いをかぎつけて、物欲しそうな声を上げたことに対して、母親の妹尾敏子がおにぎりを結び出し、いちいち食べ物を他人に恵んでいたらキリがないと主人公の妹尾肇が母親をなじるシーンであろう。その後も敏子は家の前で空腹で倒れた男におにぎりを恵んでやっており、その度に肇は父親に文句を言うのであるが、何故か父親の妹尾盛夫は何も言わず、怒りを抑えきれない肇は父親に物を投げて、盛夫は頭を切って出血するのであるが、それでも何も言わない。
 盛夫の気持ちを勘案するならば、クリスチャンである家族が困っている人たちに物を恵むことはおかしなことではないが、クリスチャンの国家であるアメリカによってこのような悲惨な状況に陥ってしまった日本人に対する懺悔の念もあったように思う。このようなコンプレックスを息子に説くことは必要なことだと思うのだが、何故頑なにだんまりを決めてしまったのか盛夫の心理が今ひとつ理解に苦しむ。


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熱中症と体格の関係について

2013-08-13 00:09:50 | Weblog

高3アメフット部員、熱中症で死亡 大阪、試合中倒れる(朝日新聞) - goo ニュース

 大阪府豊中市にある私立の箕面自由学園高校は12日、アメリカンフットボール部の練習

試合で17歳の3年生男子部員が熱中症で倒れ死亡した、と明らかにした。富田秀司監督ら

によると、当日は相手校と、試合時間が5分経過するごとに水分をとったり、気温や選手の

様子を見て後半の時間を短縮するなどの取り決めをしていたようだが、男子部員は先発

出場して終了間際に倒れ、監督やコーチら指導者4人はそれまで異常に気付かなかった

らしい。アメリカンフットボールで身につけるプロテクターなどが体に熱を溜め込んでしまう

のかどうかは分からないが、死亡した男子部員は身長170センチで体重113キロだった

らしいから、そんな巨漢の部員を暑い中、運動させる事がそもそも間違っているように思う。


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