原題:『Fifty Shades Darker』
監督:ジェームズ・フォーリー
脚本:ナイアル・レオナルド
撮影:ジョン・シュワルツマン
出演:ダコタ・ジョンソン/ジェイミー・ドーナン/リタ・オラ/キム・ベイシンガー
2017年/アメリカ
更に深みにはまる「愛」について
「ダーカー(Darker)」というタイトルの意味(=さらに暗く)に相応しいシーンを取り上げたい。主人公のアナ・スティールが恋人のクリスチャン・グレイと一緒に暮らすために引っ越す準備で家に戻ってきた際に、クリスチャンの「服従者」だったレイラ・ウィリアムズが拳銃を持ってアナを待っていた。
アナとレイラが対峙していた時に、クリスチャンが現われ、ゆっくりとレイラが持っていた拳銃を取り上げるとレイラはすっかり大人しくなってクリスチャンの前に跪く。それを目の当たりにした時、勤めている出版社で要職を任されたばかりのアナは改めて「愛(love)」と「服従(submissive)」の違いは何なのか分からなくなるのであるが、その答えは来年公開予定の最終章『フィフティ・シェイズ・フリード』まで待たなければならない。