MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

森喜朗の頭の悪さについて

2013-08-25 00:52:29 | Weblog

招致委理事「IOCはウソつきばかり」 森元首相明かす(朝日新聞) - goo ニュース

 東京五輪招致委員会が23日に開いた決起集会で、戒めるという意味があるのだろうが

森喜朗元首相が、「安倍晋三首相はじめ、勝ったような顔してはいけない」と述べたのだが、

この「勝ったような顔してはいけない」とはどのような意味なのだろうか 勝ったような顔

とは、例えば、嬉しそうな顔であろうから決起集会において“負けたような顔”をするよりも

よっぽど良いはずである。寧ろ問題なのは森喜朗が挨拶のなかで「コペンハーゲンで負けた

後、ここにいる水野さん(東京五輪招致委の水野正人専務理事)が『IOC(国際オリンピック

委員会)のみなさんのことを信じられへんわ』『ウソつきばっかりやわ』(と言った)」と余計な

ことを語ったことであり、この発言が海外にニュース配信されれば東京が一歩リードして

いると噂されている票の動向が大きく変わってしまうだろう。さらに心配なことは福島の

放射能汚染水がひょっとしたら2020年頃には東京近郊まで近づいて来ているのでは

ないかということであり、そんな場所に外国人選手たちが来るだろうかということである。


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『ガッチャマン』

2013-08-24 22:21:28 | goo映画レビュー

原題:『ガッチャマン(GATCHAMAN)』
監督:佐藤東弥
脚本:渡辺雄介
撮影:蔦井孝洋
出演:松坂桃李/綾野剛/剛力彩芽/濱田龍臣/鈴木亮平
2013年/日本

南部博士の怪しさについて

 オリジナルのアニメーションのタイトルにわざわざ「科学忍者隊」と付けられているのは科学のうんちくを駆使してストーリーを紡ぎ上げているからで、それに対して本作はハリウッド作品の‘ヒーローもの’や、あるいは『エヴァンゲリオン』と同様にヒーローの実存が問われることになる。
 東ヨーロッパを起点に地球を攻めてきた謎の組織ギャラクターに対抗出来る、約800万人に1人といわれる‘石’の能力を引き出せる適合者として、国際科学技術庁(ISO)の南部博士によって選ばれた子どもたちの中からやがて「大鷲の健」、「コンドルのジョー」、「白鳥のジュン」、「燕の甚平」、「みみずくの竜」の5人が科学忍者隊として招集されるのであるが、彼らがギャラクターと戦う動機は微妙に違っている。「大鷲の健」と「コンドルのジョー」は幼少期から一緒に訓練を受けてきたナオミをギャラクターの攻撃で失い、「白鳥のジュン」と「燕の甚平」の姉弟は目の前でギャラクターによって両親を殺され、それぞれ復讐という目的があったのであるが、「みみずくの竜」は、ただ‘石’の能力を引き出せる適合者というだけで選ばれており、親のもとに帰る準備さえしていたくらいである。
 このギャラクターに対する恨みの有無というのは意外と重要な要素となる。何故ならば地球の危機を救うためだけに訓練されてきた科学忍者隊のメンバーたちには任務遂行が絶対の掟であり、基本的に彼らには自由がない。そんな彼らの前に現れた者が、今はベルクカッツェを襲名しているナオミであり、元々同じ‘種族’であるギャラクターに加わることで科学忍者隊のメンバーは自由を得られることを説く。そのように言われると、確かに南部博士の佇まいは怪しく、まるで才能を有する子どもをギャラクター専用の‘殺人マシーン’に育てているようにも見え、まだ幼い頃から、所有している‘石’が青さを失い、ギャラクターに変わるようだったらお互いを殺すように約束したりしているのであるが、その約束は南部博士によってあたかも自然にそのようにしむけられているのかもしれない。
 だから「みみずくの竜」が「燕の甚平」を助けたり、「大鷲の健」が「コンドルのジョー」を助けたりすることは明らかに彼らの掟に対する違反であり、実際に、ラストで「コンドルのジョー」はギャラクターと化し、改めて科学忍者隊のメンバーたちの‘人間’として存在する意義が次作で問われるはずなのであるが、残念ながら興行的に次回作の製作は厳しいようである。


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NHKのコント番組

2013-08-24 00:57:30 | Weblog

フジ『ピカルの定理』終了 9月4日が最終回(ORICON STYLE) - goo ニュース

 フジテレビのバラエティー『ピカルの定理』は深夜で放送されていた時には、しばらく見て

いたが、コントがマンネリで飽きてしまい間もなく見なくなってしまい、ゴールデンタイムで

放送されると聞いた時には、そんなに視聴率が期待できるようなコンテンツなのだろうかと

疑問に思っていたのであるが、予想以上に早々に諦めたようである。最近はコント番組は

少なくなってしまったが、意外と健闘しているのがNHKで、例えば、NHKBSプレミアムで

放送されている『七人のコント侍』やNHK総合テレビで放送されている、内村光良をメイン

キャストに迎えた『LIFE ~人生に捧げるコント~』などはかなりクオリティが高いと思う。

『ピカルの定理』のように出演者のキャラ頼みだとコント番組として高いクオリティを維持する

のは厳しいのではないだろうか


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『科学忍者隊ガッチャマン』

2013-08-23 22:58:52 | goo映画レビュー

原題:『科学忍者隊ガッチャマン』
監督:鳥海永行
脚本:鳥海永行/鳥海尽三/陶山智
撮影:平山昭則
出演:森功至/ささきいさお/杉山佳寿子/塩屋翼/兼本新吾/大平透/田中信夫/寺島幹夫
1978年/日本

「ガッチャマン」の「ガッチャ」の意味

 実写版『ガッチャマン』(佐藤東弥監督 2013年)を観るための予習として観てみたのであるが、テレビ版を無理に再編集したためなのか意外とストーリーが荒い。前半のV2計画を巡る主人公の大鷲の健と彼の幼馴染のサブの裏切りを経て、健が4歳の時に行方不明になった実父であるレッドインパルスの隊長との14年振りの再会と直後の別れの物語はまだしも、後半のコンドルのジョーをメインキャラクターに据えた物語は破綻していると思う。走行中にギャラクターに捕らえられ、ギャラクターの戦闘機に監禁されながらもジョーは驚異の身体能力で隊員たちを倒していくのであるが、ベルクカッツェがジョーに浴びせたサーチライトで何故か体力を奪われ、それでも飛行中の戦闘機から飛び降りながら変身することで、地上に無事に降りたものの、直後に背後から来た車とぶつかってしまい、気がつくと診療所のベッドの上で寝ており、医療機器が何もないところでジョーは過去に頭に受けた弾丸の破片による傷によって残された命が一週間から長くても10日であることを知り、無理を押してヒマラヤの奥にあるギャラクターの本部に乗り込み、最後はいつの間にか放っていた羽根手裏剣で地球の危機を救うことになるという荒らさである。アニメがこのような作風の上に、私の知る限り今のところタツノコプロ作品において成功している実写版はないので、それほど実写版にも期待していなかったのである(続く)。


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秋田書店はブラック企業?

2013-08-23 00:02:02 | Weblog

懸賞水増し 不正訴えた社員解雇 秋田書店「発送せず窃取」(産経新聞) - goo ニュース
秋田書店、景品水増しの不正告発した女性を解雇(朝日新聞) - goo ニュース

 秋田書店が漫画雑誌の読者プレゼントの当選者数を水増しした問題で、同社が社内で

不正を訴えた28歳の女性社員を昨年、プレゼントを盗んだとして懲戒解雇していたという

問題が不思議な理由は、雑誌のプレゼント業務を担当していた女性社員に、昨年2月29日

に「読者プレゼントを発送せず、窃取した」とする解雇通知を送付した際に、当然ながら

プレゼントを発送していなかったわけだから、読者に対して事実を公表して謝罪なりする

べきで、さらに会社の信用を失墜させたことで秋田書店がこの女性社員を訴えるべきで

あるはずなのだが、何故か消費者庁から措置命令を受けるまで、今回の一連の件は

公にされなかったことである。秋田書店は「あたかも不正を指摘し、改善を訴えたため解雇

されたなどと主張しているが、理由は賞品を不法に窃取したことによるもの。法廷で事実

関係を明らかにし、正当性を証明する」とのコメントをホームページに公表しているが、

詐欺集団が窃盗被害に遭った事の“正当性を証明する”というのは『がきデカ』風ではある。


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『ピンポン』

2013-08-22 23:05:27 | goo映画レビュー

原題:『Pingpong』
監督:マティアス・ルートハルト
脚本:マティアス・ルートハルト
撮影:クリスティアン・マロール
出演:セバスティアン・ウルツェンドスキー/マリオン・ミッターハマー
2006年/ドイツ

「ロマン」の終わり、「無調」の始まり

 父親をワイヤーによる首吊り自殺で亡くしたポールが叔父のシュテファンの家を訪れるところから物語は始まる。シュテファンの妻のアンナも息子のロベルトもポールの訪問を訝しく思っていたが、率先して庭の手入れやプールの修復などをしてくれるポールに対して3人とも少しずつ打ち解けるようになる。シュテファンの家族は一見するならば問題がなさそうであるが、受験のためにアルバン・ベルクの「ピアノ・ソナタ Op.1」を練習しているのであるが、緊張を和らげるためなのか絶えずアルコールを必要としている有様で、受験当日もアルコールを摂取してしまったために受験出来なかった。
 自分を無視したことに腹を立てて、ポールとロベルトが楽しんでいる最中の卓球台を無言で壊してしまうアンナを見て、‘ラリー’という他者との交流の否定と捉え、彼女こそこの一家の宿痾だと判断したポールは、アンナと肉体関係を持った後に、完成したばかりのプールに水を張ってアンナの愛犬であるシューマンを溺死させる。
 ポールの父親の自死とアンナの関係は明らかにされることはない。主に家庭を舞台としながら、親密であるはずなのに不透明な部分を明るみにしていこうとする試みが、いわゆる「ベルリン派」と呼ばれる作家たちの特徴だと思う。ポールの行為が‘脱法’の復讐だったのか、あるいはベルクのような「現代音楽」の困難さを理解しつつも、シューマンを殺すことでとりあえず「ロマン」は終わらせたのか解釈は分かれる。


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音楽の秘めた無限の可能性

2013-08-22 19:24:24 | Weblog

柵乗り越え飛び降りか=6年前からマンション居住―死亡した藤圭子さん・警視庁(時事通信) - goo ニュース
AKB指原、初センター曲初日100万枚超(日刊スポーツ) - goo ニュース
AKBがB’zに並んだ!さしこ初センターも13作連続ミリオン!(スポーツ報知) - goo ニュース

 2006年9月のテレビ朝日の独占インタビューに藤圭子が答えている映像が流れていた。

藤は楽器や歌のキーが外れていても今では機械で調節してしまうことにひどく憤っていて、

「音楽は心でするものであり、そのような機械で作ったもので人を感動させる事はできない」

ということを語っていた。確かにライブなどではその通りではあるが、CDで聴くぶんには

楽曲が良ければ機械処理したものであろうと感動するものであり、だからAKB48は売れ

続けているはずなのである。音楽の秘めたあらゆる可能性を否定することは出来ない

はずであり、天才であるはずの藤圭子の歌手活躍が1980年を超えられなかった原因は

彼女が音楽に持つ“精神論”だと思う。


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『スリーパー』

2013-08-21 23:44:07 | goo映画レビュー

原題:『Schläfer(Sleeper)』
監督:ベンヤミン・ハイゼンベルク
脚本:ベンヤミン・ハイゼンベルク
撮影:ラインホルト・フォアシュナイダー
出演:バスティアン・トロスト/メーディ・ネボウ/ロレッタ・プフラウム
2005年/ドイツ

「個人」と「政治」を繋ぐもの

 ミュンヘンの大学でウィルス学を教えるために赴任してきた主人公のヨハネスは、連邦憲法擁護庁の女性職員から、大学の同僚となるアルジェリア出身のファリッドの身辺調査をするように要請を受ける。最初は断っていたが、ファリッドと一緒に訪れたバーで働いていたベアトと知り合い、ファリッドに紹介して仲良くなりながら、森の中でファリッドがベアトとキスをしているところを目撃するなど、やがてベアトが自分ではなくファリッドに気があることを知り、さらに共同で発表するはずだった研究の報告書にファリッドの名前は掲載されるが、自分の名前が載らないことを知り、主任教授に訴えるものの、自分の努力が認められないことを知ったヨハネスは真偽が曖昧なままファリッドが近所で発生した爆発事件の仕掛け人とみなして裏切ることになる。私生活の恨みが‘政治犯’を生み出し、誰が実質的な「潜在スパイ(=Sleeper)」となるのか分からないという皮肉が描かれている。


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誰も信じていない天気予報

2013-08-21 00:14:51 | Weblog

NHK天気予報、岐阜と津を逆に表示…4月から(読売新聞) - goo ニュース
NHK天気予報で4カ月半ミス 岐阜と津を逆に放送(朝日新聞) - goo ニュース
NHK、天気予報で誤表示=4カ月以上、岐阜と津が逆に(時事通信) - goo ニュース

 NHK名古屋放送局は、午前5~7時台に東海・北陸地方の7県で放送している週間天気

予報で、今年4月1日から8月19日まで岐阜と津の表示を逆にするミスがあったと発表して

いるのであるが、何故4ヶ月半もミスに気がつかなかったのか考えると笑いがこみ上げて

きてしまう。名古屋地方気象台からの指摘でミスが発覚したということは、視聴者からの

クレームは無かったようで、つまりそもそも視聴者が天気予報は当たらないと諦めている

節があるのだが、更に最近ではゲリラ豪雨などで極めて狭い範囲で天気が劇的に変化

してしまうから、これまでのような広範囲で天気予報をすることに限界が生じているのだから

毎日見る度に変わっている週間天気予報に期待など誰もしていないのが実情であろう。


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『バンガロー』

2013-08-20 23:00:01 | goo映画レビュー

原題:『Bungalow』
監督:ウルリヒ・ケーラー
脚本:ウルリヒ・ケーラー
撮影:ウテ・フロイント/パトリック・オルト
出演:レニー・ブルムマイスター/デヴィット・シュトリーソウ/トリーネ・ディルホルム
2002年/ドイツ

「理由なき反抗」から「偶然」へ

 19歳のポールは自ら志願して兵役に就いたはずだったが、乗っていたトラックがファストフード店で停まり、すぐに招集がかけられて乗車しなければならなかったにもかかわらず、ポールはテーブルから立ち上がる機会を失った。無許可で離隊したポールはそのまま両親の別荘に行くと、兄のポールが恋人のレネと一緒にいるところを目撃する。兄や友人や元の彼女に軍に戻るように促されるが、それほど兵役に思い入れがないポールは、だからと言って他にやりたいこともなく別荘や周辺でグダグダ過ごしている。自慰の代わりのようにレネを求めるようになったポールの願いが叶い、近くのモーテルでレネと関係を持った後に、軍に出頭するつもりでおり、実際に連絡を受けてモーテルまで駆けつけた2人の兵士が乗っていた軍用車のそばで、行き違いになった彼らをポールは待っていたのであるが、たまたまそのそばで一時的に停まったタンクローリーに乗り込んでしまい、そのままその場を去ってしまう。大人に反抗するわけではなく、ただ目的を持たないまま若者が偶然に任せて行動してしまう現代の刹那が的確に捉えられていると思う。


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