(夜風に吹かれ丸の内@東京駅俯瞰)
珍しく泊りがけでの東京への出張。パーティーで一杯ひっかけてホテルに帰るまでの間、丸ノ内線を東京駅で降りて駅横のKITTEの屋上へ。一応カメラをバッグに仕込んでいたので、酔っぱらった顔を夜風にあてながら東京駅の夜景なぞを。さすがにTOKYOは夜景も暴力的に美しいですなあ。
ISO2000とか普段全く使わない感度で撮影してるんだけど、さすがに今まで持ってたカメラでは表せないようなノイズレスな感じで映る。辰野金吾設計の建造物では一番の美しさとの誉れも高い東京駅、丸の内周辺を囲むように聳え立つ高層ビルとの取り合わせは何ともSFチックなレトロと未来の時空融合である。
八重洲口のビル街と、東京駅の特徴である南北に付けられた擬宝珠型のドームを。赤レンガが印象的な東京駅ですが、初代東京駅で使われたレンガは埼玉の深谷にあった日本煉瓦製造で焼かれたため、その縁もあってか平成になって深谷駅の駅舎も東京駅を模したものに改築されているのはマニアには有名な話。
時刻は21時の少し前。一昔前なら、九州ブルトレの後を追って残るは出雲3号、瀬戸、23時前に急行銀河とあと3本位夜行列車が残っている時間でしょうか。長大幹線であった東海道本線は、今や上野東京ラインという名前に母屋を取られ、せっせと近距離の通勤客を運ぶだけの存在となりました。逆に、土浦・水戸・いわき方面への特急ひたちが姿を見せるようになって、何となく梅の香りと浜通りの潮の香りがほんのり漂うようになりましたね。
この時間になると周りはカップルばかりで愛をささやきあったりチュッチュしてたりするんだけど、まあ元々そういう場所だから来ちゃった自分が悪いと深く反省(笑)。丸の内の駅前広場を横切ってホテルへ行く途中、小腹が空いてゆで太郎で盛りそばとビール引っ掛けちゃったオッサンの、東京の夜は更け行くのみでありました。