(峡谷観光の拠点@黒部峡谷鉄道宇奈月駅)
今回の富山行、地鉄の話ばっかりしてますが2日目は黒部峡谷鉄道のトロッコ電車に乗って来ました。黒部峡谷鉄道と言えば、平成18年にみんなで鐘釣温泉まで行った時に乗った事があるので、9年ぶりになりますか。あん時はGWで、黒部峡谷がまだ芽吹く前の雪が残るかなり寒い時期でしたよね。河原の露天風呂に入れるか入れないかのギリギリの時期で、雪解け直後の谷を降り、落ち葉を掻きわけて露天風呂に入ったのを思い出しますw
と言う訳で前回は途中の鐘釣まででしたが、今回はどうしましょう。基本的には電源開発のために敷設された鉄道なので、観光目的は副次的なものという位置づけのため、乗車する料金がえらい高いのが黒部峡谷鉄道の難点でもあります。途中で折り返しても良かったんだけど、前回のリベンジを果たすべく思い切って終点の欅平までの往復切符を買ってしまいましたが、親子4人で1万円を超えた(笑)。「交通」と言うよりは遊園地のアトラクションみたいな感覚で考えないといけないのかもねえ。
まあ交通費で考えたら同じ県の立山黒部アルペンルートとかもっと容赦ないですけど、今やナローゲージとは言え「機関車牽引の客車で全列車が運行されている」鉄道って全国でも片手で足りる(あとは嵯峨野のトロッコと大井川の井川線くらい?)時代になってしまったので、重連運転で観光用トロッコを牽引する黒部のEDの価値というのも改めて見直さねばならんでしょうな。
夏休みですけど、黒部峡谷の奥では365日変わらずダム関連の電源施設の保守作業が行われています。構内では小さな無蓋貨車の入れ替えが行われていましたが、観光客が乗る定期列車の合間に資材を積み込んだ貨車を従えた関係者用の専用列車が走ります。黒部峡谷鉄道は黒部川の電源開発を統括する関西電力の100%子会社ですから、社員さんも関電の関連会社職員と言う事になりましょうか。
宇奈月駅では列車ごとに改札を行うのと、出発時間の関係であまりゆっくりとホームでの撮影を楽しんでいる時間はありません。あと、長編成になっちゃうとホームのギリギリまで列車が止まるのでカマのお顔をじっくり眺める事も出来ませんですかねえ。我々一行を黒部の奥地に誘う牽引機はEDR26&27のコンビ。普通客車7両と特別車6両の計13両を牽引します。
小屋平駅での交換シーン。前回の訪問時はそこまで鉄ヲタ視点で眺めなかったのであまり気づきませんでしたが、そもそも黒部のEDって小さいけれど、メカメカしくてカッコいいですよね。坑道を照らす作業員のカンテラのような大きな丸目のヘッドライトとか、大ぶりのコイルが巻かれたZパンタが全上げのところとか、側面に細かく穿たれた排熱用のルーバーとか、重連らしくカマ同士がジャンパ線で連結されているところとか、横に突き出た空転防止用の砂箱とか、サイズはミニでも峡谷の朱いシェルパは山男の貫禄十分なのであります。
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