青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

庄川払暁

2018年10月09日 17時00分00秒 | 万葉線

(朝靄の中を@庄川口~六渡寺間)

さすがにアルペンルートに向かう宿泊客が多いと見えて、朝からゴソゴソと人の気配のするビジネスホテルで目覚めた早朝。手元のスマホは5時を表示。ヤマ屋の朝に負けず劣らず、撮り鉄の朝も早いと相場が決まっている。すんなり地鉄の撮影に向かっても良かったんだけど、ちょっと思い立った浮気な心。手早く身支度を整えて向かったのは、富山市の北西にある射水市の新湊地区。富山三大河川の一つである庄川の河口部に架かる長い橋、朝靄が赤く煙る広い広い氾濫原を渡って行くのは高岡から新湊を結ぶ万葉線の新型LRT。万葉線…という名前では自分には新しすぎて、やっぱり「加越能鉄道」と言った方がしっくりと来る。


加越能鉄道という名前の通り、「加賀」「越中」「能登」を広くカバーする企業として富山県西部の公共交通を支えて来た加越能鉄道ですが、不採算でジリ貧となってしまった鉄道部門を切り離し、現在運営するのは三セク企業の「万葉線株式会社」。高岡軌道線の写真と言えば何はなくともこの庄川の長い長い鉄橋で、その鉄橋の長さに似合わない小さなチンチン電車が遠くからカタコトと走って来るカットがお約束だったような気がする。お目当ては旧加越能色のデ7073。一応6時台のスジに入っているという情報…だったのですが、どうやらこの日は点検日だったようで、普通の広告車がやって来ました。




そして、万葉線の新しい人気者と言えばドラえもんトラム。万葉線の起点である高岡市は、作者である藤子不二雄氏の「F」こと藤本弘氏の生まれ故郷(「A」こと安孫子素雄さんは氷見市の出身)。彼らが二人で高岡から夜汽車に乗って上京し…みたいな話は「まんが道」で読みました。個人的にも、故あってお姿をお見掛けする事の多かった先生ですが、もう亡くなられて20年ですか。早いもんだ。

ドラえもんのモノマネ!と言って、その殆どが大山のぶ代バージョンじゃなくなった時、本当の昭和の終わりが来る気がするのだが、いかに。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 市内線時空遊泳 | トップ | 越ノ潟逢瀬 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

万葉線」カテゴリの最新記事