(癒しの名湯@大塩温泉)
ちょっと小難しい話から離れて、休止区間にある大塩温泉を訪ねてみる。会津盆地から遡ると、柳津温泉から始まって宮下、つるの湯、金山の八町・玉梨、湯倉、大塩、滝沢と、奥会津の只見川沿いには小さいながらも非常に雰囲気の良い素朴な共同浴場を持つ温泉が続いていて、この地域を訪れる楽しみの一つとなっています。どこも鉄分を含んだ濁り湯で、きず、やけど、婦人病などに効能。飲めば便秘にも良いそうだ。強い塩分を含みぺたぺたするのが特徴で、湯上りにタオルで体を拭くと沈殿した鉄分でタオルが真っ赤っかになるんだよね。それだけ成分の濃い証拠ではあるのだが。ちなみに最初は会津越川の手前の湯倉温泉に行こうと思ったんだけど、源泉のポンプが壊れてしまってしばらく休業だとか。再開をお待ちしています。
大塩温泉外観。以前はもっと簡素なスレート葺きの見てくれだったのだが、最近建て直されたらしくとてもきれいになりました。小さいながらも、只見川の流れを見渡せる露天風呂もついてこれで300円なのだから恐れ入る。これからの夏の季節には嬉しい、ちょっとぬるめの長風呂向きの大塩温泉。湯上りに少し休んだりする広間とかもありますので、ツーリングやドライブの途中の休憩にはうってつけ。この日も後からバイクのオジサマたちが何人か連れ立って入って来ましたね。
只見線の駅名にも「会津大塩」「会津塩沢」と「塩」の付く地名が続くこの地域。塩辛い温泉を含め、塩分を含んだ水の湧出が多く見られたことがその理由だと思われますが、ここ大塩には温泉の他にも天然の炭酸水が湧き出す場所があります。最近はコーラやサイダーではなく、日本でも飲用のスパークリングウォーターが流行っていますけど、天然モノとなると相当珍しい。以前はもっとひっそりとした森の中に入ってった場所にあった記憶があるんだけど、ずいぶんと整備されましたね。
これが大塩の炭酸井戸。石で囲まれた井戸の底から、それこそ大量のガス分を含んだ水がゴボゴボと湧き上がっています。備え付けのヒモ付きのヤカンを垂らして水を汲み出しますが、間違ってもペットボトルなんかを持って井戸の中に顔を突っ込んではいけません。おそらく溜まっているガスを吸い込んで中毒になってしまうこと請け合い。ヤカンからコップに注いで飲んでみると、飲み口は適度に冷たく抜群のシュワシュワ感と酸味にほのかな塩味があって、それこそウィルキンソンのハードな炭酸水のようで非常に美味しい。ここに白角とか持って来れば無限にハイボール作れるよなこれ…。
休止区間の探索を終えて会津川口に戻って来ました。この時間、9時半過ぎに425Dが到着した後は、12時半の返しの428Dが出るまで3時間近く列車の動きはありません。野尻川の低いガーター橋の向こうに、428Dと会津川口の駅構内が見えます。駅前食堂で昼メシを頂いて、午後の只見線撮影に向かうと致しますか。
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