青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

粟に託して願いごと

2018年06月09日 17時00分00秒 | 只見線

(静かな昼下がり@会津川口駅遠景)

1日6往復の列車が発着する会津川口駅。設定は朝夕が中心になっていて、昼間に川口を出る列車は12:30頃のこの428Dだけ。只見線のダイヤの中ではかなりの古株列車で、朝晩はちょこちょこダイヤの改正はあるものの、この会津川口12:30頃発の列車はずーっと変わらないようです。昼下がりの静かな会津川口、車内に人影は疎ら。


どこで撮ろうかな…とゆるゆると流しながら、早戸手前の高倉にあるアーチ橋で。ここは俯瞰でやるのが定番みたいですけど、ヤマに登っている暇もないので接近戦。3両くらいがバランスがいいのかな。森が迫る枯れた沢筋に架かるアーチをゆっくりと。


宮下手前から対岸に渡って第二橋梁。第二橋梁の構図ってどう取ったらいいのか悩みますなあ。ある意味只見川の鉄橋群の中では一番フツーの鉄橋なんで画にしにくい。水鏡でもなく、川霧がある訳でもなく、光もないし、ただ撮影しただけになってしまった…。逆サイドに回って歳時記橋の方から撮影した方が良かったかもしれない。


何となく追っ掛けて行くのにも飽きて、柳津名物のあわまんじゅうを食べながら一息。平日にもかかわらず、人の切れ目なくお客さんが買いに来る柳津名物。たまに福島の物産展なんかやってると都内のデパートでも買えたりするけど、やっぱ店でジカに買って食うのが一番美味い。家族の土産用とその場で食う用をオーダー。柳津と言えば虚空蔵さんとあわまんじゅうだよね。甘さ控えめのこしあんに、ザラザラブチブチとした粟の食感が美味しい逸品。


「今からおよそ170年前、日本三大虚空蔵尊の一つ福満虚空蔵尊のその界わいが大火災にあって、当時の喝巌和尚が2度と災難に「アワ」ないようにとの饅頭をつくり信者一般に御護符として配ったものが以来、柳津の名物となったと言われています。(小池菓子舗HPより)」

災難除けのご利益もあるあわまんじゅう。福島も、奥会津も、只見線も、もう二度と災害にアワないように…
願いを込めて、最後の一口をいただきます。
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