(チチブ・ジョシタビ@東飯能駅)
関東圏の紅葉も、場所によってはそろそろ見頃なんてニュースが聞こえて来た土曜日。最近は上の息子とばかり出かけてしまってヨメさんと下の子は置き去りにするシーンが多かったので、今回は家族全員で。行き先は紅葉が見られれば…と言う事で特に決めていなかったんだが、箱根じゃありきたりだしどうせ渋滞でしょ?って事で圏央道を北へ北へ飛ばしてみる。東飯能の駅前にクルマをデポして乗り込むのは西武秩父線、吉高由里子のCM効果かなんなのか、以前に比べると格段に若い女性グループを見かけることが多くなりました。
西武電車に乗る機会はあまりないですけど、乗ったとしても多摩川線とか国分寺線とか多摩湖線とかこの秩父線とか末端部分ばかり乗っているような気がするな(笑)。秩父線の主力車両4000系は西武電車の中でもカラーリングが一線を画すライオンズカラー、クロスシートのテーブルの下には昭和の時代の国鉄車両を彷彿とさせるセンヌキがついている。「ビンのふたをひっかけてこじる」ってアレですが、王冠付きの飲み物でも買ってくればよかったぜ。東飯能から西武秩父までは約45分、高麗川の渓谷に沿って登って行くにつれて彩りを増す山々、谷を詰めて突入する正丸トンネルには息子も「このトンネルなっがいね~!」とびっくり。
西武秩父から御花畑駅へ乗り換え、秩父鉄道で長瀞へ。長瀞と言う観光地がどのくらいメジャーなのかは知らんけど、やはり紅葉の時期ともなるとそれなりの人出ですね。何ともいい意味であか抜けないお土産屋さんの並ぶ駅前通りを抜け岩畳へ出ると、さすがに「見頃」と言うスマホアプリの情報通りになかなか素晴らしい紅葉を見る事が出来ました。ライン下りもけっこうな人数の行列、これも秩父鉄道の大事な収入源です。
本当ならば、わざわざ長瀞まで来るんであれば燃え盛る山々と絡めて秩父鉄道をじっくり撮る…と言うのが常道だと思うのですが、天気は良かったのだがさすがに川風は冷たい。小さな子連れにこのコンディションではそれもままならず、紅葉客でごった返す長瀞駅に進入するデキ301牽引の鉱石列車を眺めるのがせいぜいでした(笑)。土俵の盛り塩のようにきれいな三角に積まれたその積み荷を見て、思わず子供を肩車。「おお~!石灰石いっぱい積んでる!」といい反応を見せてくれたのがせめてもの慰めですなw
何やかんやと秩父路のワンデイ・トリップ。今回は東飯能の駅から「秩父フリーきっぷ」を使ってみたのだが、これって野上~三峰口と西武秩父~芦ヶ久保が2日間乗り放題なんで本当だったら三峰口あたりまで行ってみたかったんだけどねえ。秋の日暮れは早く、帰りの電車を一本逃したので駅前の仲見世商店街で秩父名物わらじカツ丼を。何でカツ丼に紅ショウガなんて乗ってるんだと思ったのだが、タレが甘い味噌ダレ+ボリューミーなカツ2枚と言う油ギッシュな組み合わせには、紅ショウガのさっぱり感がいい口直しになるのでした。
帰りは快速急行池袋行き@2000系。これぞ西武電車っつー定番車両が、日暮れの芦ヶ久保にてレッドアローの交換待ち。寒いからやめときなと言う親の勧告にも負けじとホームに出たがる子供、そう言えばこの駅って2月の大雪で埋もれちゃって大変だったんだよねえ。
芦ヶ久保の駅を吹き抜ける武甲降ろしの寒風に、冬がひたひたと忍び寄って来るのを感じました。
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