青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

三郷、電車賃だけの夕劇場。

2021年03月29日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(三郷の夕暮れ@越中三郷駅)

夕陽の寺田を出て、富山の宿に向かう道すがら。通りがかりの越中三郷。地鉄で夕方の光景と言えば外せないのが三郷の駅。常願寺川の鉄橋で撮影しても良かったんだけど、やっぱり私は地鉄の駅が好き。夕暮れの三郷劇場、雲間から差し込む光が赤々と駅を包む頃、立山行きの10030がゆっくりとホームに進入して来ました。

駅横の踏切から。東急車が夕日に向かって走る。後ろに従えた立山連峰の前山にも紅が射す。マルケー装着の17480形もほんのりとピンク色。この辺り沿線の雑草の茂りっぷりが凄かったのだけど、ガーデニングをしている時間もなくザクザクと歩いていたら足元から何からひっつき虫だらけになってしまった。撮り鉄あるあるだ。

夕方になってようやく山を覆っていた雲が切れて、剱岳の山頂もその姿を現しました。やって来たのはかぼちゃ色の立山あーとれいん。この日は岩峅寺ローカルと上市ローカルに入っていて、とにかくよく出会う車両だったな。

夕陽が富山平野に消えて、遠くの家並みにほの灯りが見え始める頃合い。交換駅の4本のレールが、残照に輝きます。見上げると、空にすっと糸を引くスカイスクレイパー・・・またここも絵になる地鉄の風景。三郷劇場は、晴れた日の夕方に、毎日一時間程度の開催。人知れず、皆様のご来訪をお待ち申し上げておるのであります。


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