tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

法華寺の侘助

2006年01月29日 | 日々是雑感
法華寺(ほっけじ 奈良市法華寺町)は、平城宮跡の東にある清楚な尼寺だ。藤原不比等の三女で聖武天皇の妻、光明皇后が建立された。

昨年はこの寺の浴室(からふろ)で湯が沸かされて話題を呼んだ。光明皇后が1000人の病者の垢を流すために建てられたスチームサウナ施設だ。1000人目の病者の膿を皇后が口で吸い取ると、その病人が仏さまに変じたという伝説が残る。

ここの東庭園は千坪ほどの広い庭で、約750種の花卉が植えられている。最も多いのが椿で、100本ほどもあるそうだ。この日(1/28)も、赤やピンクの寒椿がひっそりと咲いていた。

侘助(わびすけ)椿は、茶人の笠原侘助が好んだことから名付けられたものだが、今も茶花として愛好されている。
葉が細く、決して全開しない花は、今の世の中にあって貴重な存在のように映る。
コメント (2)
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