写真の建物は、奈良文化財研究所の「飛鳥資料館」(明日香村奥山)。石柱のように見えるのは、石上遺跡から出土した須弥山石(しゅみせんせき)のレプリカ(模造品)だ。
※飛鳥資料館の公式サイトhttp://www.asukanet.gr.jp/
ここでは春期特別展「キトラ古墳と発掘された壁画たち」(4/14~6/25)が開催中だが、5/12~5/28までは、キトラ古墳からはぎ取られた「白虎」の特別公開が行われていた。めったに拝めない機会なので、私も公開終了間際の5/27(土)に見に行ってきた。
※朝日新聞ニュース(5/28)
http://www.asahi.com/culture/update/0528/015.html?ref=rss
夕方近くに到着すると「30分待ち」の看板が出ていた。まずは館内の展示(見応えがある)を見ながら、列はそろりそろりと「白虎」に近づく。「白虎」の部屋の前で立ち止まるが、そこではこの古墳に関するビデオ番組が放映されているので、退屈することもない。
長い列を並んで1つの展示を見るというのは、大阪万博の「月の石」(アメリカ館)以来の経験だ。月の石は熔岩のようなただの石ころで、延々と並んだわりには感動が薄かったのだが。
さて、いよいよ「白虎」の部屋に入ると、ものものしい警戒の中、列を作った見学者たちが順序よくガラスケースをのぞき込んでいる。そのうち私の番が回ってきた。
「白虎」は、つるつるのタイルの上に極彩色で描かれたような、鮮やかな壁画だった。毎日のように、新聞でカビに侵された高松塚の「飛鳥美人」を見ている目には、信じられないほどの鮮明さだった。館内はすべて写真撮影禁止だったので、写真で紹介できないのが残念だが、以下のブログに画像がきれいに出ているので、ご参考に。
http://blogs.yahoo.co.jp/nosz50j/35522775.html
このキトラ古墳についても、カビ状の黒いシミの発生が報告されている。「はぎ取り」という保存方法についても、網干善教(関西大学名誉教授)さんなどは、今も反対されている。
難しい問題だ。保存が完璧にできれば良いのだが、あの文化庁に任せていてそれが将来にわたってちゃんとできるのかどうかは大いに疑問が残る。高松塚の失態については、それが報じられてすぐ、私も怒りに駆られて『JanJan』にこんな文章を書いたことがある。
※高松塚古墳に見る、ミス隠しという文化庁の「文化」
http://www.janjan.jp/culture/0604/0604162444/1.php?PHPSESSID=.
さて「白虎」の特別公開は終わったが、飛鳥資料館では、6/25まで特別展示がある。私のような「にわか古代史ファン」にもよく分かり、十分楽しめる展示なので、ぜひご覧いただきたい。
※飛鳥資料館の公式サイトhttp://www.asukanet.gr.jp/
ここでは春期特別展「キトラ古墳と発掘された壁画たち」(4/14~6/25)が開催中だが、5/12~5/28までは、キトラ古墳からはぎ取られた「白虎」の特別公開が行われていた。めったに拝めない機会なので、私も公開終了間際の5/27(土)に見に行ってきた。
※朝日新聞ニュース(5/28)
http://www.asahi.com/culture/update/0528/015.html?ref=rss
夕方近くに到着すると「30分待ち」の看板が出ていた。まずは館内の展示(見応えがある)を見ながら、列はそろりそろりと「白虎」に近づく。「白虎」の部屋の前で立ち止まるが、そこではこの古墳に関するビデオ番組が放映されているので、退屈することもない。
長い列を並んで1つの展示を見るというのは、大阪万博の「月の石」(アメリカ館)以来の経験だ。月の石は熔岩のようなただの石ころで、延々と並んだわりには感動が薄かったのだが。
さて、いよいよ「白虎」の部屋に入ると、ものものしい警戒の中、列を作った見学者たちが順序よくガラスケースをのぞき込んでいる。そのうち私の番が回ってきた。
「白虎」は、つるつるのタイルの上に極彩色で描かれたような、鮮やかな壁画だった。毎日のように、新聞でカビに侵された高松塚の「飛鳥美人」を見ている目には、信じられないほどの鮮明さだった。館内はすべて写真撮影禁止だったので、写真で紹介できないのが残念だが、以下のブログに画像がきれいに出ているので、ご参考に。
http://blogs.yahoo.co.jp/nosz50j/35522775.html
このキトラ古墳についても、カビ状の黒いシミの発生が報告されている。「はぎ取り」という保存方法についても、網干善教(関西大学名誉教授)さんなどは、今も反対されている。
難しい問題だ。保存が完璧にできれば良いのだが、あの文化庁に任せていてそれが将来にわたってちゃんとできるのかどうかは大いに疑問が残る。高松塚の失態については、それが報じられてすぐ、私も怒りに駆られて『JanJan』にこんな文章を書いたことがある。
※高松塚古墳に見る、ミス隠しという文化庁の「文化」
http://www.janjan.jp/culture/0604/0604162444/1.php?PHPSESSID=.
さて「白虎」の特別公開は終わったが、飛鳥資料館では、6/25まで特別展示がある。私のような「にわか古代史ファン」にもよく分かり、十分楽しめる展示なので、ぜひご覧いただきたい。