tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

うだしげきさんの「ちちろ」

2007年08月29日 | 奈良にこだわる
映画『殯の森』の舞台挨拶(8/25)で、主演のうだしげきさんが「ヒマなので来て下さい」とおっしゃっていた「ならまち文庫・古書喫茶ちちろ」というお店を訪ねた。

奈良県文化会館の裏手にあるNHK奈良放送局の裏(北側の道沿い)。西から行くなら、奈良女子大正門の南東にある交番の角を東に少し入ったところにある。なお「ちちろ」とは、コオロギのことだ。
※ちちろの紹介サイト
http://n-dv.net/chichiro.html

写真で見ていたとおりの古い町屋(かつて山頭火が訪ねたこともある)で、靴を脱いで上がると、うださんが奥から出てこられた。当然だが、認知症の老人ではない。思っていたより背が高くて精悍で、(映画と違って)言語も明瞭だ。
※殯の森(ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b17b9531a8a24d5b633cb31fd3370df8

壁際にずらりと並んだ古書は売り物だそうだが、奈良の本がない。お聞きすると「奈良に関する文章を書いているので、2階(書斎)に置いてあります」とのこと。だから売り物ではないのだが、わざわざ2階まで案内して下さった。なるほど『奈良点描』『奈良の宿 日吉館』『大和の年中行事』はじめ、奈良関連本が書棚に並んでいる。

1階には吉本隆明や本多勝一など、いかにも全共闘世代(うださんは昭和21年生)好みの本を中心に、いろんなジャンルの古書があり、沖縄本は1つのコーナーになっている。文筆家らしく日本語(言葉)に関する本も多く、文庫コーナーには司馬遼太郎などもある。

豆から挽いていただいたホットコーヒー(400円)をいただきながら、うださんご自身の仕事のことや、河瀬さんが提唱している「なら国際映画祭」のことなどをお聞きすると、丁寧にお答えいただいた。

考え事をするときなど、映画の老人(しげき)の表情に戻る。メイクだと思っていたら、本当に前歯が1本欠けていたのにも驚いた。

お店を出る前に、うださんの写真を撮らせていただいた。いつもの癖で「もう少し笑って」「レンズを見て」とか言ってしまったが、カンヌ映画祭グランプリ作品の主演男優に注文をつけたのだなと、あとで赤面してしまった。

うださんと気軽にお話もできるし、お店で『殯の森』のパンフレット(700円)を買うと、サインまでして下さった。ぜひ、お訪ねいただきたい(定休日は月曜)。
※ちちろのホームページ
http://www2.odn.ne.jp/~cdl17850/
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