tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

黒滝村のイノシシ鍋

2008年01月27日 | 奈良にこだわる
黒滝村(奈良県吉野郡)は、奈良市から一路南へ約40km、吉野山の西南側にある村だ。奈良県全域で見ると、ちょうどまん中にあるので「奈良県のへそ」とも呼ばれる、人口約1000人・世帯数約400の村である。

知る人ぞ知る、この村の名物はイノシシ肉である。イノシシは野生ではなく、牧場で育てる。私は以前(06年2月)、地元バス会社のツアーで初めて「猪鍋定食」(@2000円)をいただき、舌鼓を打った。
※奈良交通のミニ・バスツアー(JanJanに書いた記事)
http://www.news.janjan.jp/culture/0602/0602269896/1.php

この肉は次第に評判が広がり、昨年12月には地元紙やYahoo!ニュースで大きく紹介された。記事によると、

《黒滝村粟飯谷(あわいだに)のリゾート施設「黒滝・森物語村」では、今年も村内産イノシシの肉を用いた鍋料理を提供している。同村では「客足が遠のく冬の観光の目玉に」と、17年前から村営牧場でイノシシを飼育。施設の手狭さなどから量産できない悩みはあるものの、猪鍋(いのししなべ)は名物として定着しつつある》。

《黒滝村には、夏場を中心に年間約10万人が訪れるが、冬の観光促進が課題となっている。このため同村では、平成2年から村営牧場でイノシシの飼育を開始。その後、森物語村内の宿泊施設「森の交流館」で、独自にブレンドしたみそや村内産の野菜を使った猪鍋の提供を始めた。自然を求めて大阪市内から移住した元中学校教諭の男性(51)が飼育を担当。現在は約70頭を育てている。9種類の穀物と春雨のくずを配合した餌を与えるなど工夫をこらし、臭みがなく、甘い脂身が特徴の「黒滝猪」を生み出している》。

《村が期待をかけた冬の味覚は、年々ファンを増やしているよう。同館には、18年12月~19年2月に、前年同期より2割(約700人)多い約4000人が訪れた。一方、イノシシは食用になるまでに約4年かかり、エサ代がかさむことや、現在の牧場は手狭で飼育頭数を増やせない半面、予算上の理由から拡張が難しいという悩みも抱える》。(以上Yahoo!ニュース「猪鍋で村おこし 黒滝村 地元産名物に熱い期待」07.12.5付)

この村に、昨日(1/26)職場の総勢23人で押し寄せた。バス1台を借り切った日帰りツアーである。「森の交流館」で出てきたのが、写真の猪肉(4人前)だ。ボタン鍋とはよく言ったもので、スライスされた新鮮な猪肉は、色鮮やかな春の牡丹だ。脂身の多いのが特徴(しかし低カロリー)で、ここに旨味が凝縮されている。

あっさりとした味噌ダシに村内産の野菜やコンニャク、猪肉を入れ、ネギ、ショウガ、七味などの薬味を添えていただく。うーん、やはりこれは美味しい。他では決して味わえない黒滝村の味だ。食べていると、いつの間にか体がポカポカと温まってくる。猪肉に含まれるビタミンB1の作用だが、やはり猪は冬の味覚だ。臭みが全くないので、女子社員も喜んで食べている。冬の鍋は、カニやフグだけではないのだ。

今の時期は付き出し、刺身、飲み物(ビールまたは日本酒1本)、ご飯、デザートがついた@6500円の新年会セットが利用できるので、とてもおトクだ(通常は夜のメニューだが、お願いすれば昼も可)。食後は館内の「御吉野(みよしの)の湯」で高野槇(コウヤマキ)のお風呂を楽しんだ。あー極楽、極楽。
http://www.vill.kurotaki.nara.jp/mori/top.html

森物語村の1km手前(国道沿い)には道の駅「吉野路 黒滝」があり、ここではもう1つの村名物・手作りコンニャクや手延べそうめん、木製品などの特産品が買えるので、ぜひ、あわせてご利用いただきたい。
http://www.kkr.mlit.go.jp/road/michi_no_eki/contents/eki/n04_yoshinojikurotaki/index.html
コメント (2)
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