tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

(株)イムラの「吉野杉の家」

2008年11月07日 | 林業・割り箸
まずは、これらの写真をご覧いただきたい。何か、お感じになるものはないだろうか。













11/5、生駒市緑ヶ丘のモデルハウスを見学させていただいた。株式会社イムラ(奈良県橿原市木原町)の「吉野杉の家」である。同社のコンセプトをリクナビ2010から拾ってみる。
http://rikunabi2010.yahoo.co.jp/bin/KDBG00100.cgi?KOKYAKU_ID=0412400002&MAGIC=

《天然の吉野杉、吉野檜。その中でも樹齢百年以上の木材を使った健康住宅を提供しています。半世紀以上にわたる材木商としてのノウハウが私たちの強み。日本でいち早く林業家たちと手を組み、独自の産地直送体制を構築。一般市場に比べ、リーズナブルな価格で天然吉野杉の家をお客様に提供しています》。同社は、これら素晴らしい吉野杉を、以前当ブログでも紹介した川上さぷり(川上産吉野材販売促進協同組合)から仕入れているという。
※川上さぷりのホームページ
http://www.yoshinosugi.net/
※奈良の木材・木製品(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b92de7065844f848b842a8607e229fa6

《[企業理念]吉野の山を守りながら、心にも体にもやさしい家をつくること 当社は1926年に材木商として創業し、半世紀以上にわたって「吉野杉や吉野檜の流通に携わってきました。木材の流通段階から関わり樹齢百年以上の吉野杉、吉野檜の入手ルートを持つ住宅会社はほとんどないといっていいでしょう。独自の産地直送体制によって、一般市場よりもリーズナブルな価格で吉野天然杉の家をお客様に提供。他の建材についても化学物質が入ったものを極力使わない、環境と健康にやさしい住まいという姿勢を貫いています。そんなイムラの誇りは、ただ単に「家を売る」のではなく、「私たちを育ててくれた吉野の山を守りたい」という思いがあること》。

《デザインとライフスタイルの両方を取り込んだ新ブランド「美休・VIKYU」を提案しています。「VIKYU」は、自宅に居ながらにしてリゾート感覚にさせてくれる空間。吉野杉の素材感がストレスから開放してくれます》。

写真から、杉の香りが立ちのぼってこないだろうか。ほとんですべての木が吉野杉で、例えば床材(幅は6寸=18cm)は、百年生のものだという。これが時間が経つにつれ、落ちついた飴色に変化する。床材だけでなく、構造材も建具も、ほとんどすぺてが吉野杉だ。

ご覧いただいた家は、吉野杉をふんだんに使いながら、お洒落な洋風に仕上げてあるが、もっと従来型の和風で、構造のよく分かる建築途中の家があるとのことで、こちらもご案内いただいた。竜田川沿いのお家である。






これは間伐材の心持ち(しんもち=木の芯の部分で丈夫)。垂木(たるき=屋根を斜めに支える構造材)になる


よくご覧いただきたい。接合部分に大工さんの技が光る




ご案内いただいた井村社長(中央)、営業担当の八釣(やつり)さん(右)、監督の渡邊さん

構造材から、このように惜しげもなく吉野杉が使われているのだ。「国産材の家は高い」という先入観があったが、これら2軒の値段を聞いて驚いた。通常のハウスメーカーのものと何ら変わりがない。

家を建てよう(買おう)という人は、大きなモデルルームに行き、営業マンの説明を聞いて「この家ください」とばかりに選んでしまうのが大半だろう。そこにあるのは、輸入材や、輸入材を使った集成材で建てられた家ばかりだ。逆に、家とはそういうものだと思い込んでいる。

この日に拝見した吉野杉をふんだんに使った2軒の家は、香りも肌触りも素晴らしい。シックハウスになど、なりようもない。森の中のログハウスにいるような気分、とでもいえば良いのだろうか。「この家の中なら、さぞリラックスできるだろうな」ということが感じ取れるのだ。

日本で育った私たちには、日本で育った木の家がしっくりくるのだ。とりわけ関西でお家を建てようとお考えの方は、ぜひこれら「吉野杉の家」を選択肢に加えていただきたいと思う。

ご案内いただきました社長さん、八釣さん、渡邊さん、有難うございました。

※株式会社イムラのホームページ
http://www.imura-k.com/
コメント (4)
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