tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良検定2~1級の合格発表

2010年02月21日 | 奈良検定
奈良まほろばソムリエ検定(奈良検定)2~1級の合格通知、そろそろ皆さんのお手元に届いただろうか。

主催の奈良商工会議所のHPには《「奈良通2級」・「奈良通1級」受験者の試験結果は、本日2月19日に発送致します。未着問い合わせ期間は、2月25日~26日です》とあったので、早い人なら昨日届いていると思うのだが。

当ブログ読者の銀とき子さんのブログには《やった~~!!! 自己採点では合格だったのですが、認定証が届いてやっと一安心です》とあった、祝!合格。自己採点では73点(合格ラインは70点)と書いておられたので、合格は約束されていたが、やはり認定証が届くまでは落ち着かない気分だったろう。
http://cherry.blog.eonet.jp/tokiko/2010/02/2-3552.html

銀さんは着物で受験されたそうだが、こんなきれいな人が近くに座っていると、気が散って満足な答案が書けなかった男性受験者もいたに違いないと、つい同情してしまう。
http://cherry.blog.eonet.jp/tokiko/2010/01/post-3bf2.html

それはともかく、銀さんが引用されていた2級の問題は、結構難しかった。例えば、

52.平成21年7月に国内最古のイスラム陶器が出土したのは、どの寺院の旧境内であるか
 → 西大寺

70.恭仁京に遷都した後に詠まれた、奈良の都の荒廃を嘆いた万葉歌はどれか
 → 世間を 常なきものと 今そ知る 奈良の都の うつろふ見れば

2級の受験会場では、たくさんの人が私の『ズバリ!奈良検定2級の要点整理』を持っておられたそうだが、上記内容は書いていない。2011年対策として、追記しておくことにしたい。

2ちゃんねるの「奈良検定スレ」が過去ログ倉庫に入ってしまったので、検定に関する情報が得にくくなった。合格された方は、ぜひご感想や、これから受験される方へのアドバイスなどをこの記事のコメント欄にお書きいただきたい。
※写真は、奈良市の追分梅林。奈良県の三大梅林には入っていないので、ご注意を(05.3.13撮影)
コメント (10)
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今西清兵衛商店で酒蔵見学

2010年02月21日 | 奈良にこだわる
「SNSけいはんな」という地域限定のSNS(mixiのような会員制のWebサービス)がある。「けいはんな地域SNS研究会」(代表:大阪市立大学大学院教授 藤田忍氏)が母体となって、07年にスタートした無料の会員制サービスである。私も一昨年からこのSNSのメンバーに入れてもらい、当ブログを「日記」に設定している。
※地域SNS「けいはんな」のご案内(PDF形式)
http://sns.keihanna-city.com/files/2008_03_09_01_annai.pdf

このSNSの2月オフ会が昨日(2/20)開かれた。今回は清酒春鹿醸造元、ならまちの株式会社今西清兵衛商店さん(奈良市福智院町24-1)をお訪ねした。案内して下さったのは、同社の亀村慎さんである。すでに幹事のFUTAN(ふうたん)さんが「日記」にこの日の様子をアップされているので、それを参照しつつ、以下に紹介させていただく。
※株式会社今西清兵衛商店のホームページ
http://www.harushika.com/



総勢12名で同社をお訪ねしたのは、午前10時。見学の前に、亀村さんのお話とビデオで、日本酒の歴史や酒造りの過程、お酒にまつわるエピソードなどを教えていただいた。面白かったのは「成人が飲むお酒100杯のうち、ドイツではビールが80杯、フランスではワインを60杯、日本では日本酒は7~8杯、ビールを30数杯、焼酎が12杯と、いろんな種類のお酒を飲んでいる」。


同社では、京都・松尾大社の酒の神様をお祀りしている

「ならまち周辺には20数軒の造り酒屋があり、そのうち10数軒が江戸にお酒を送っていた。江戸時代、菱垣廻船で江戸までは10日かかったが樽廻船ができて、これを5日に縮めた。そのため(港のある)灘の酒が江戸でトップシェアを占めた(奈良から江戸へは、馬で10数日かかった)」。様々な荷物を積む菱垣廻船と違い、樽廻船は酒樽専用だったので、積み降ろしの合理化によって、酸敗しやすいお酒をいち早く大消費地に届けることができたのだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%BD%E5%BB%BB%E8%88%B9


精米機。この中を酒米が何十時間も回り、精米されていく

「かつては岩手県から、杜氏(とうじ)や蔵人(くらびと)を賄い付きで招いていたが、最近は杜氏(=長)だけを招き、同社の社員が蔵人となってお酒を造っている」「酒造りの大部分は機械化されているが、肝心要の過程は杜氏と蔵人に委ねられている」。


精米されていく米粒を現物で拝見

山田錦などの酒米は、食べる米と違って粒が大きい。しかし、あまり旨味はないそうだ(純粋な澱粉に近い)。精米で米の外側を削る(削って出るヌカは、捨てることなく他の用途に再利用されている。一部は鹿せんべいの材料として、奈良の鹿愛護会に寄贈されている)。お酒の種類によって精米の度合いが違い、大吟醸だと50%を下回る。 


連続蒸米機。コンベアで運ばれる米を下から蒸し上げる。お酒によっては甑(こしき)を使用する  

メンバーのichiroさんが春鹿さんに進呈したコピー。《春鹿は「春しか」飲めない酒ではありません。夏には、友と「なつ」かしく飲めます。秋には、夜長を「あき」ずに飲めます。冬には、炬燵に入り皆で「ふゆう」(富裕)な気持ちで飲めますよ》。  


足元にはタンクがずらりと並ぶ。昔はすべて木樽だったが、今は金属やプラスチックだ


木樽の中で発酵が進む。このお酒は濃厚な味の「樽仕込み」として販売される  

見学のあとは、お待ちかねの試飲。試飲用のぐい飲みは、底に白と紺の丸い縞模様が入っている。白い部分でお酒が黄色くなってないか、紺の部分で白濁していないかを見るのだそうだ。いただいたお酒は、以下の5種類だ。春鹿は辛口というイメージだが、辛口にもいろんなバリエーションがあることがよく分かった。このほか、蔵人が作られた甘酒やつまみの奈良漬もいただいた。

1.純米 超辛口
2.純米吟醸 生酒 しぼりばな
3.旨口四段仕込 ・純米酒
4.平城京遷都1300年記念・せんとくんのお酒
5.純米大吟醸

 

私のイチ押し「2.純米吟醸 生酒 しぼりばな」1365円(720ml)
http://www.harushika.com/cargo/cargo.cgi?Category=season#

見学と試飲、それにぐい飲みもいただいて、わずか500円!だった。お土産にお酒を買わせていただいたが、申し訳ない気持ちで一杯である。これからも春鹿を愛飲することにしたい。ご案内いただいた亀村さん、有り難うございました。


会社の前で記念撮影

試飲の後は、もちいどのセンター街の「山口水産」で昼食。1000円の予算(飲み物は別)で、刺身や魚フライなどをたっぷりいただいた。「朝からお酒をいただいて、正月みたいだな」と、話も弾む。
※海鮮居酒屋「山口水産」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/d28beefb19d347c72d9f0ba608b66de6





それにしても楽しいオフ会だった。今回は12人の参加だったが、SNSけいはんなの会員は、全部で280人いらっしゃるそうだ。「けいはんな市民雑学大学」も、このSNSから誕生した企画である。私はあまり頻繁には顔出しできていないが、日程が合えば、これからも参加させていただきたいと思う。
※私が講師となった雑学大学(当ブログ内)。春鹿さんから差し入れをいただいた
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/6c95f6153140353e7b394a648d963565

お世話いただいたFUTANさん、有り難うございました。これからも、どうぞよろしく。
コメント (6)
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