大阪で飲める奈良酒の店として、昨日(12/23)は「梅乃宿 温酒場」を取り上げたが、もう1軒、どうしても外せないお店がある。それが「初かすみ酒房」である。もっぱら、お酒のブランドである「初霞」の店として知られている。宇陀市大宇陀区で300年以上も酒造業を営む、株式会社久保本家酒造の直営店である。同社は、伝統的な「生(き)もと造り」にこだわる酒蔵である。
※梅乃宿 温酒場(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4f99c02894fb9a05e5f7d2f0483d2e4d
宇陀市大宇陀区の久保本家酒造(08.9.1撮影)
県酒造組合のHPによると《妥協なき作業から生まれる 生もと造り純米酒》《午前3時、杜氏と蔵人たちが、一斉に起き出してきた。今冬初めての生もと造りで、2回目のもと摺りが始まるのである。蕪櫂という独特の道具で蒸し米と水、麹を混ぜたもとを摺る職人の「エイッ、エイッ」という掛け声が厳寒の酒蔵に響き渡った。「乳酸菌の育成がうまくいくかどうかがポイントだね。生もと造りにすると飲んだときの味、ふくらみが全然違ってくる。自分で飲みたい、旨いと思う酒は純米、生もと造りだから、どんなに手間がかかっても生もと造りをやっているんだ。」》。
http://homepage3.nifty.com/nara-sake/kuramoto/kubo.html
Wikipediaによると、生もと造りとは《日本酒の製法用語の一つで、現存する酒造りの技法の中でもっとも伝統的な造り方である。たいへんな労働を必要とするため、しだいに工程を省略する手法が探究され、明治時代に山廃もと(やまはいもと)が、ついで速醸もと(そくじょうもと)が考案された。一時期、生もと造りはほとんど行なわれなくなったが、近年の伝統再評価の流れの中でふたたび脚光を浴びつつある》とある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E3%82%82%E3%81%A8
さて、初かすみ酒房は、なんばウォーク(地下街=旧虹のまち)内、地下鉄・近鉄日本橋駅のまん前にある。今年で創業38年を迎えるそうだ。お隣には「南たこ梅」という高級おでん屋がある(著名な「たこ梅」の親戚筋)。北浜の「梅乃宿 温酒場」は高級感のある居酒屋だったが、初かすみ酒房は立ち飲み感覚の気軽な店である(カウンターと椅子)。朝から営業していて、いつもよく流行っている。
まずは初霞の生もと純米酒(380円:7勺)を熱燗でいただく。錫(すず)の徳利がいい。酒は、私好みの「うま口」だ。大変な手間がかかっているだけに、米の濃厚なうま味がよく出ていて、酸味とのバランスも絶妙だ。なお久保本家は、百楽門の葛城酒造、櫛羅・篠峰・吟和の千代酒造の本家にあたる。分家が葛城酒造、その分家が千代酒造というわけである。
吉野杉の天削(てんそげ)割り箸が嬉しい
お酒(初霞)は、ほかに本醸造(330円:1合)、純米(380円:1合)、純米にごり(330円:7勺)、純米吟醸(350円:7勺)、大吟醸(480円:7勺)というラインナップだ。このお店は駅前だけに、さほど手間をかけず、さっと出せるような料理が中心である。おでんを食べている人も多い。おでんはジャガイモ、大根、玉子などが100円、ねぎま、牛すじが300円で、南たこ梅よりずいぶん安い。
他のメニューは、剣先造り580円、まぐろ造り580円、鯖きずし380円、鶏生肝380円、焼き鳥300円、といったところだ。カウンターの中では、おばちゃんたちがてきぱきと動いている。
私は、まずはたこ造り580円、次に人気の白魚天ぷら380円、そして鶏の肝焼き300円を注文した。どれもこれも、安くて美味しい。お酒と3品で、1640円。ちゃんと明細を書いたレシートをくれるのも有り難い。
美味しい奈良酒「初霞」が堪能できて、手軽に一品が楽しめる店、ぜひいちどお訪ねいただきたい。
※大阪市中央区千日前1丁目 なんばウォーク内 ℡ 06-6213-6256
大阪市営地下鉄 堺筋線:日本橋駅(長堀橋方面行き改札出口)から徒歩30秒
近畿日本鉄道:近鉄日本橋駅から徒歩2分
日本橋交差点から地下街:なんばウォーク3番街南通りに降りてすぐ
[月~金]9:00~22:00 [土・日]8:00~22:00(無休)
※初かすみ酒房(食べログ)
http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27051725/
※梅乃宿 温酒場(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4f99c02894fb9a05e5f7d2f0483d2e4d
宇陀市大宇陀区の久保本家酒造(08.9.1撮影)
県酒造組合のHPによると《妥協なき作業から生まれる 生もと造り純米酒》《午前3時、杜氏と蔵人たちが、一斉に起き出してきた。今冬初めての生もと造りで、2回目のもと摺りが始まるのである。蕪櫂という独特の道具で蒸し米と水、麹を混ぜたもとを摺る職人の「エイッ、エイッ」という掛け声が厳寒の酒蔵に響き渡った。「乳酸菌の育成がうまくいくかどうかがポイントだね。生もと造りにすると飲んだときの味、ふくらみが全然違ってくる。自分で飲みたい、旨いと思う酒は純米、生もと造りだから、どんなに手間がかかっても生もと造りをやっているんだ。」》。
http://homepage3.nifty.com/nara-sake/kuramoto/kubo.html
Wikipediaによると、生もと造りとは《日本酒の製法用語の一つで、現存する酒造りの技法の中でもっとも伝統的な造り方である。たいへんな労働を必要とするため、しだいに工程を省略する手法が探究され、明治時代に山廃もと(やまはいもと)が、ついで速醸もと(そくじょうもと)が考案された。一時期、生もと造りはほとんど行なわれなくなったが、近年の伝統再評価の流れの中でふたたび脚光を浴びつつある》とある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E3%82%82%E3%81%A8
さて、初かすみ酒房は、なんばウォーク(地下街=旧虹のまち)内、地下鉄・近鉄日本橋駅のまん前にある。今年で創業38年を迎えるそうだ。お隣には「南たこ梅」という高級おでん屋がある(著名な「たこ梅」の親戚筋)。北浜の「梅乃宿 温酒場」は高級感のある居酒屋だったが、初かすみ酒房は立ち飲み感覚の気軽な店である(カウンターと椅子)。朝から営業していて、いつもよく流行っている。
まずは初霞の生もと純米酒(380円:7勺)を熱燗でいただく。錫(すず)の徳利がいい。酒は、私好みの「うま口」だ。大変な手間がかかっているだけに、米の濃厚なうま味がよく出ていて、酸味とのバランスも絶妙だ。なお久保本家は、百楽門の葛城酒造、櫛羅・篠峰・吟和の千代酒造の本家にあたる。分家が葛城酒造、その分家が千代酒造というわけである。
吉野杉の天削(てんそげ)割り箸が嬉しい
お酒(初霞)は、ほかに本醸造(330円:1合)、純米(380円:1合)、純米にごり(330円:7勺)、純米吟醸(350円:7勺)、大吟醸(480円:7勺)というラインナップだ。このお店は駅前だけに、さほど手間をかけず、さっと出せるような料理が中心である。おでんを食べている人も多い。おでんはジャガイモ、大根、玉子などが100円、ねぎま、牛すじが300円で、南たこ梅よりずいぶん安い。
他のメニューは、剣先造り580円、まぐろ造り580円、鯖きずし380円、鶏生肝380円、焼き鳥300円、といったところだ。カウンターの中では、おばちゃんたちがてきぱきと動いている。
私は、まずはたこ造り580円、次に人気の白魚天ぷら380円、そして鶏の肝焼き300円を注文した。どれもこれも、安くて美味しい。お酒と3品で、1640円。ちゃんと明細を書いたレシートをくれるのも有り難い。
美味しい奈良酒「初霞」が堪能できて、手軽に一品が楽しめる店、ぜひいちどお訪ねいただきたい。
※大阪市中央区千日前1丁目 なんばウォーク内 ℡ 06-6213-6256
大阪市営地下鉄 堺筋線:日本橋駅(長堀橋方面行き改札出口)から徒歩30秒
近畿日本鉄道:近鉄日本橋駅から徒歩2分
日本橋交差点から地下街:なんばウォーク3番街南通りに降りてすぐ
[月~金]9:00~22:00 [土・日]8:00~22:00(無休)
※初かすみ酒房(食べログ)
http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27051725/