「年明けうどん」をご存じだろうか。Wikipedia「年明けうどん」によると《さぬきうどん振興協議会が新たな麺食行事の普及を目的として提唱している「年明けに縁起を担いで食べるうどん」、およびそれに関する商業的イベントである。名称の「年明けうどん」は登録商標であり、権利者は香川県の地元麺業界3団体となっている》。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E6%98%8E%E3%81%91%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93
《日本の年末年始における食文化として年越し蕎麦(年末)や雑煮(正月)は定着しているが、年明けうどんは正月における食文化ではなく、讃岐うどんをはじめとした日本国内における名産うどんの活性化やうどんの消費拡大に貢献すること、食品業界関係で正月における新たな利益・経済効果を生み出すことを目的として讃岐うどん業界を中心に企図され、2009年正月から展開されている》。
※参考:「年明けうどん」公式ホームページ
http://www.toshiakeudon.jp/
《2009年2月、同年に年明けうどんを実施した製麺業者など業界関係者に向けて行った調査では「効果が上がった」が49%、「上がらなかった」が37%と、効果ありの方がやや上回っており、その内容としては「よく売れた」「好評だった」などの回答が目立った。2010年の同様の調査では、成果について2009年を「大きく上回った」「上回った」との評価が46%に上った。2009年~2010年の年末年始におけるインターネット調査では、年明けうどんを食べてみたいと言う意見が半数を占めた》。
この数字を見ても、年明けうどんが徐々に浸透しているのが分かる。私も09年の12月に、三輪そうめん山本の「年明けうどん(2人前つゆ付)」500円を買い、年明けにいただいた。おせちとお雑煮に少し飽きた舌に、具合がいい。こちらのうどんは紅白なので、お正月気分も盛り上がる。卵を落とせば「初日の出」だ。
※参考:三輪そうめん山本の公式ホームページ
http://www.miwayama.co.jp/
さて、ここに新たなライバルが参入した。それが「年の瀬ラーメン」である。一般財団法人日本ラーメン協会が09年にスタートさせた企画だそうだ。09年のポスターには《今年のしめに 縁起かついで年の瀬ラーメン》《年の瀬は、何かいつもと違う気分。そんな気分に応えるラーメンを、店主達が心を込めて作りました。年の瀬ラーメンを食べて、新たな気持ちで新年を迎えてください!》とある。
この年の瀬ラーメンが、ここへきて新たな展開を見せている。テレビ東京系の「所さんの 学校では教えてくれない そこんトコロ!」で、所ジョージ、ビートたけし、ローソンが共同で年の瀬ラーメンの開発に取り組み、レンジで調理できるカップ麺が完成した。それが「年の瀬紅白ラーメン」599円なのだそうだ。紅白の麺に鶏がらスープの塩ラーメンで、長寿を願う海老の天ぷらが2匹載っている。
※ローソンギフトの「年の瀬 紅白ラーメン」のサイト
http://lawson-gift.jp/CGI/yoyaku/products/detail.cgi?item_grp_cd=013&item_cd=0001&area_cd=00&page=1
http://tabetainjya.com/archives/cat_22/post_979/
これで「年越しそば」「年明けうどん」「年の瀬ラーメン」と、3点セットができた。しかし奈良県民としては、ここにそうめんを使ったメニューがほしいところだ。お雑煮で、餅の代わりにそうめんを入れる「にゅうめん(煮麺)雑煮」など、美味しいと思うが…。