tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

大和七福八宝めぐりに行こう!

2010年12月27日 | 大和七福八宝めぐり
「大和七福八宝めぐり」をご存じだろうか。奈良県下の七福神と、大和一之宮である大神神社(三輪明神)をめぐるという有り難い巡拝コースである。大和七福八宝の会のHPによると《大和の七福神と大和信仰の原点である三輪山を参り、八つの福宝をいただくおめでた詣りです。七福神はインド、中国、日本と三国にわたる福の神です。縁を結べば「七福即生」の御利益があります》。

《また、三輪山は日のいづる山として仰がれる大和の信仰の原点で、参拝すれば七福がさらに倍増し、「八宝円満」の御利益をいただけます。この「七福神+大和一之宮」の八宝巡りは1日で回ることも可能ですので気軽に出かけてみましょう。それぞれ趣の違うお寺、神社があなたを迎えてくれます》。七福神と、それをお祀りする社寺を以下に列挙する(七福神の説明はWikipedia「七福神」から引用した。神さまのお名前のところには当ブログ記事へのリンクを貼っている)。


大和七福八宝めぐりの「お福掛(おふくかけ)」(ご朱印帳)

恵比寿(商売繁盛の福宝:おふさ観音)
古くは「大漁追福」の漁業の神であり時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となった。
大黒天財宝の福宝:子嶋寺)
インドのヒンドゥー教のシヴァ神と日本古来の大国主命の習合。大黒柱と現されるように食物・財福を司る神となった。
毘沙門天家門隆昌の福宝:信貴山朝護孫子寺)
元はインドのヒンドゥー教のクベーラ神で、これが仏教の神のヴァイシュラヴァナ(多聞天)になり日本では毘沙門天と呼ばれる。
弁才天 (=弁財天 愛嬌縁結の福宝:安部文殊院)
七福神の中の紅一点で元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。七福神の一柱としては「弁財天」と表記されることが多い。
福禄寿(開運出世の福宝:談山神社)
道教の宋の道士または、道教の神で南極星の化身の老子である寿老人の別名または同一神とされる。
寿老人(長寿延命の福宝:久米寺)
道教の神で南極星の化身の老子。
布袋(家庭円満・子宝の福宝:当麻寺中之坊)
唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の僧。



七福神。画像は「楽々はがき2009」より(トップおよび次の画像も)

四国をバス巡礼で回っているとき、たくさんのお遍路さんとお会いして「奈良県でも、こんな巡拝コースが組めないだろうか」と考えていた。それで思い出したのが、この七福八宝めぐりである。車があれば1日でも回れるが、ゆっくりと周りの観光名所や美味しい店などに立ち寄りながら、日数をかけてお参りするのも良いだろう。

七福神めぐりは全国各地で行われているようで、ネットで検索しただけでも都七福神めぐり(京都定期観光バス)、浅草名所七福神めぐり(はとバス)、札幌七福神初詣日帰りバスの旅(近畿日本ツーリスト)などがたちどころにヒットした。ここはぜひ、奈良交通さんにもバスツアーをご検討いただきたいものだ。



とりわけ近ツーの「札幌七福神初詣日帰りバスの旅」(札幌発着 1/3と1/5実施 )は《2011年の開運祈願!》《札幌近郊の七ヶ所の寺院を巡る、毎年大好評のKNTおすすめお正月日帰りバスツアーです。年の初めに七福神のパワーをもらいに行きませんか?初詣企画:北の都・札幌七福神霊場会》と、初詣として7か所を回るというグッドアイデアである。

確かに福をいただくには、1月が似つかわしい。お正月、枕の下に七福神の乗った「宝船」の絵を入れておくと、良い初夢が見られるといわれるし、「えべっさん」(恵比寿講)も1月だ。私もこれら大和の8社寺は全てお参りしているが、仏さまはともかく、神さまを拝んだことはあまりない。「大和七福八宝めぐり」では、仏師渡邊載方さんが描かれたおめでたい「七福八宝お福掛」がいただける(お福掛は無料だが、朱印料は1社寺あたり300円:300円×8社寺=計2,400円 拝観料は別)。

私も新年はぜひ、「大和七福八宝めぐり」にチャレンジしたいと思う。皆さんも、いかが?

コメント (6)
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