tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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三輪そうめんによる地域活性化セミナー、3月6日(金)開催!(2015Topic)

2015年03月04日 | お知らせ
2/25(水)、奈良県三輪素麺販売協議会(池田利一会長)は、奈良県三輪素麺工業協同組合(池側善嗣理事長)、奈良県(産業・雇用振興部)、桜井市、南都銀行(公務・地域活力創造部、三輪支店)と合同で、奈良県政・経済記者クラブ(県庁内)で記者会見を行った。
※トップ写真は会見の模様。向かって左から池側理事長、池田会長(池利社長)、桜井市の松井市長

内容は「三輪そうめん」のブランド力を高めるため、販売・製造側と行政、金融機関が一致団結して取り組む、というもので、当ブログでも紹介したし、奈良新聞にも掲載された。この取り組みについて、今朝(3/4)の奈良新聞一面のコラム「國原譜(くにはらふ)」がエールを送ってくれた。全文を紹介すると、

名声を手にしながら次第に精彩を欠くことは、さまざまな世界で起こりうる。真価が問われるのは、落ち込んだ際の行動だろう。県特産品である桜井市の三輪そうめんにかかわる製造、販売の業界2団体が、ブランド力向上に動き始めた。背景には、食生活の変化での需要低迷、業績で他の手延べそうめん産地に大きく遅れを取る状況がある。

産地を冠した商品名を国に登録し、品質基準を示すことで、名称の不正使用から保護される地理的表示法の成立も後押しになったようだ。だが、制度への登録は厳しい自己管理も伴う。三輪そうめんは、産地表示義務違反で指導を受けた苦い経験がある。制度登録への行動は、その記憶との決別でもあろう。

一般的に一定の地位に上がったものが再飛躍にねじを巻き直すのは、名を成すまでより労苦がいる。それだけに、地元自治体や金融機関と連携した今回の動きには覚悟も見える。かつての輝きが幻のように低迷している県内業界、地域は少なくない。それらのよき刺激、光明ともなる取り組みの成否には注目したいし、実のある応援もしたい。(智)


2/25の記者会見の模様は私のFacebookでも紹介したが、以前奈良で勤務したことのある東京在住の知人から、「愛のムチ」をいただいた。

売ってないもん、買えませんなぁというのが消費者として正直なところです。奈良在住の際は、三輪素麺買おうかなとよく思いました。が、高額の贈答品は各地で見かけますが、日常使いの低価格品が奈良県外は当然のことながら、県内のスーパー、コンビニでも置いていないケースが少なくないですよね。逆に揖保乃糸は大抵ありました。利益率の高い贈答品を重視する販売戦略はわかりますが、普及品の販売に戦略はあったのでしょうか?

「売ってないもん、買えませんなぁ」とは、手厳しい。三輪そうめんは、ウチの近所のスーパー(中村屋富雄店)には必ず置いてあるが、置いていないスーパーもあるだろう。私は「高額の贈答品」というイメージで他産地製品と差別化を図っている、と言いたいのだが、ギフト市場が縮小する今日、この戦略に特化するのはなかなか難しい。

そんな三輪そうめんをテコとして地域活性化を図ろう、というセミナーが、金曜日(3/6)に桜井市三輪の大神(おおみわ)神社で開催される。県の報道資料(PDF)によると、

「三輪素麺」による地域活性化セミナー開催

地域の農商工、観光、行政等の様々な関係者が結集し、「三輪素麺」をケーススタディとして、特産品のブランド化や地域ビジネスの展開、農観連携による6次産業化の推進を検討するセミナーを開催します。


1 日 時 平成27年3月6日(金)15:00~17:30
2 場 所 大神神社 大禮記念館2階大広間 (奈良県桜井市三輪 1422 TEL:0744-42-6633)
3 内 容
○講 演 「地域の「タカラ」を地域の「チカラ」へ ~農観連携を目指して~」
 株式会社 ジェイティービー旅行事業本部 観光戦略室 山下真輝 氏
○事例発表(発表順) 奈良県三輪素麺工業協同組合、奈良県三輪素麺販売協議会、桜井市、
 奈良県農業研究開発センター
4 参集者 三輪素麺関連業者、観光業者、農林漁業者ほか 120 名(予定)
5 主催 奈良県、桜井市、奈良県三輪素麺工業協同組合、奈良県三輪素麺販売協議会、株式会社南都銀行
6 後援 近畿農政局(予定)
7 申込み チラシ裏面参加申込書に記入の上、FAXにて南都銀行公務・地域活力創造部まで。(参加無料)
8 取材 セミナーは、すべて取材頂けます。当日、受付にてお声がけください。


同セミナーのチラシ(PDF)には、

今般、奈良県三輪素麺販売協議会が発足し、関連業者が一体となって「三輪素麺」を盛り上げていこうとしています。地域の貴重な資源である「三輪素麺」を活かして、地域の活性化につなげていくには… 地域の農商工、観光、行政等の様々な関係者が結集し、「三輪素麺」をケーススタディとして、ブランド化や地域ビジネスの展開を考えます。

講師に株式会社ジェイティービーより山下真輝氏をお招きし、農業と観光の連携の観点からご講演いただくとともに、三輪素麺に関連のある方からも取組事例をご紹介いただく予定です。三輪素麺に関係のある方、近隣の土産物店や飲食店、観光関連団体、農林漁業者をはじめ、みなさまのご参加をお待ちしています!


三輪の地には、三輪そうめんという特産品に加え、日本最古の神社である大神神社とその門前町(三輪郷)がある。伝説では、三輪そうめんは大田田根子(オオタタネコ)命(大物主命の子)の子孫である穀主(たねぬし)が初めて作ったとされる。

三輪郷には造り酒屋もある。酒造の神・高橋活日(いくひ)命は、大神神社の境内摂社・活日神社にお祀りされ、毎年11月14日には、大神神社と活日神社で「酒祭り」(醸造安全祈願祭)が営まれ、全国から蔵元が集まる。日本初の市場である海石榴市(つばいち)の神を祀る三輪恵比寿神社もあれば、みむろ最中という名菓もある。これらすべて、三輪の「地域のタカラ」なのである。

これらの素材をもとに、JTBの山下真輝氏はどのようなアドバイスをされるのか、興味津々である。当日は、私も聴講させていただくつもりだ。「地域資源を生かした地域おこし」に関心のある皆さん、ぜひお申し込みください!
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