tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

南都銀行 行員・OBのおやじバンド「まほろばclub」が10周年/奈良新聞「明風清音」第15回

2019年04月03日 | 明風清音(奈良新聞)


奈良新聞に毎週水曜日掲載される「明風清音」欄に原則として月1回、寄稿している。2月20付で掲載されたのは「おやじバンド10周年」だった。2009年(平成21年)1月に結成された「まほろばclub」は、今年で10周年を迎えたのである。

本文にも書いたが、多忙な銀行業務と音楽活動を両立させるのは至難の業である。しかも5人の予定を合わさなければならない。それを乗り越えて10年もの間、多くのライブ活動を行ってきたことはスゴイことである。では、全文を紹介する。

南都銀行の行員・OBからなるおやじバンド「まほろばclub」が平成21年に結成されてから今年で10周年を迎えた、おめでとうございます!これを記念して昨年11月、奈良市内で記念ライブを行ったところ、ライブハウスは満員札止めとなった。今年1月には『まほろばclubの歩み』という記念誌も発刊された。

バンドのメンバーは、リーダーでボーカルとギターの大村公伸さん、ベースの岩井章さん、ギターの泉浩司さん、ピアノの山本めぐみさん、ドラムの白杉浩二さんの5人。平均年齢は55歳。おやじバンドとはいっても、女性が1人加わっている。

「通勤電車で揺られたら居眠りまた駅、寝過ごした。朝から課長に叱られてフラフラ、月曜日」で始まる「輝け!サラリーマン」がバンドの代表曲だ。ほかにも「50歳のラブレター」「永遠の交響曲」などオリジナル曲は全15曲。数々のコンテストに挑戦し、過去10年間には1回の優勝を含め7回もの受賞歴がある。 

私が初めて見たステージは平成26年9月、京セラドーム大阪で催された南都銀行創立80周年記念「ファミリーフェスティバル」(従業員・退職者など向けイベント)だった。結成からちょうど5周年の年だ。チェックのスーツと中折れ帽姿で登場した5人はたくさんの曲を披露し、拍手を浴びた。

記念誌には「昔から応援してくれたファンの方々や初めてまほろばclubの歌を聞く方々、多くの人たちがこのライブを楽しんでくれた。我々メンバーにとってもこのライブは特別であり、緊張たるや半端ではないと予想していたが、不思議なほどにメンバーみんながすごく楽しめ、実力を出せた」。結成5周年の節目で、実力がワンランクアップしたのだ。

昨年11月、私は川上村「ホテル杉の湯」で、目の前でライブを聞く機会に恵まれた。地方銀行関連会社の代表者約10人が全国から集まって会議を開き、その懇親会の席で演奏が行われたのである。思わぬサプライズに皆さん大喜び。普段はあまり演奏されない懐かしのフォークソングのオンパレードに、合唱の渦が巻き起こった。

銀行員は接客のプロだから、サービス精神・もてなしの心にあふれている。それがビンビンと伝わって皆さんの感動を呼んだのだろう。おかげでこのバンドのもう1つの「強み」を発見することができた。私も記念写真を撮りまくって、データを差し上げた。今になって「働き方改革」がいわれるが、10年間、多忙を極める銀行業務と音楽を両立させることは並大抵のご苦労ではなかっただろうとお察しする。

記念誌の最後には「10年間にわたり続けることができたのは、ファンの方々やメンバー家族からの応援、いろんな音楽活動のシーンで多くのアマチュアミュージシャンたちとの出会い、そして我々のライブを聞かれたお客さんやコンテストの審査員の方々から『良かった』という声をいただくことへの喜びがあったから」「無理をせず、ボチボチのペースで15周年、20周年を迎え、150回目、200回目のライブを続けられるよう頑張っていきたい」。皆さんは、会社員の希望の星です。5人全員が高齢者になっても、仲良くボチボチと活動をお続けください!
(てつだ・のりお=奈良まほろばソムリエの会専務理事)


高齢者になった5人が、同じく高齢者のファンの声援を浴びて演奏するシーンを想像しただけでワクワクする。「まほろばclub」さん、これからも「無理をせず、ボチボチのペースで」活動をお続けください!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする