tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ツツジが見事!御所市の船宿寺/毎日新聞「やまと百寺参り」第1回

2019年04月17日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
2019年4月から毎日新聞奈良版で、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」による連載「やまと百寺参り」がスタートした。毎週木曜日掲載なので初回は4月4日(木)、手始めにこの日は私が書いた。見出しは「船宿寺(せんしゅくじ 御所市)/漢詩に詠まれた花名所」。素晴らしいお写真は、どちらもお寺からお借りしたものだ。

私は実家が九度山町(和歌山県伊都郡)なので、奈良市内の自宅から帰省するときは国道24号を使い、いつもこのお寺の看板の横を通り抜けていて、その途中でお参りしたこともある。しかし最近は京奈和自動車道ができ、御所市も五條市もすっ飛ばしていくのが良いのか悪いのか…。ともあれ全文を紹介する。

船宿寺(御所市) 漢詩に詠まれた花名所
船宿寺(せんしゅくじ)の創始は奈良時代、舟形の大石の傍らに行基が庵(いおり)を構え、薬師如来をまつったことからと伝わります。平安時代には空海が立ち寄り、近くの道は高野街道と呼ばれています。

ツツジなど花の寺として知られ、4月下旬から6月上旬まで、キリシマツツジ、ヒラドツツジ、サツキと順番に咲きます。5月3日には「花まつり法要」「柴燈護摩(さいとうごま)供養」が営まれ、本尊・薬師如来が特別開扉されます。



参道には、「山名船路の意如何(いかん)」で始まる七言絶句が刻まれた石碑が立ちます。江戸時代の漢詩集『葛城三十八景詩集』の第19番「船路井桜(せんじいおう)」で、かつては桜の名所だったようです。

この詩集には御所市から葛城市にわたる広い地域で詠まれた漢詩が集められ現在、同寺の菅原正光住職が代表を務める「かづらき煌(きらめき)ネットワーク」が場所を特定し、すべての地に碑を建てる活動をしています。(奈良まほろばソムリエの会 鉄田憲男)

◇新連載「やまと百寺参り」は、奈良まほろばソムリエの会のメンバーが県内の約百寺を紹介します。
(宗派)高野山真言宗
(住所)御所市五百家(いうか)484
(電話) 0745-66-0036
(交通)近鉄・JR御所駅からバス「船路」下車、徒歩約10分
(拝観)8時~17時 400円 
(駐車場) 有り(300円)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする