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奈良のうまいもの会「認定プレミアム商品審査会」(第3回)/奈良新聞「明風清音」第16回

2019年04月22日 | 明風清音(奈良新聞)
奈良新聞「明風清音」欄に月1回程度、寄稿している。先月(3/20)掲載されたのは奈良のうまいもの会の「第3回 認定プレミアム商品審査会」(2/27開催)の話だった。良い商品が多すぎて過去の2回も審査が難航したが、今回はトップ3が甲乙つけがたく、同率1位となった。これは今回が初めてである。では記事全文を紹介する。

一般社団法人奈良のうまいもの会(代表理事 堂土健一さん)のことは昨年7月18に本欄で紹介した。県農林部の「奈良のうまいものづくり」事業からスピンアウトした団体で、平成23年に発足。食に関連した業者や農家など89社が加盟。JR奈良駅構内に「奈良のうまいものプラザ」、近鉄百貨店奈良店に「大和情熱野菜」を出店されている。

この団体では2年ごとに、「認定プレミアム商品審査会」を行い、会員の商品の中から3点(1~3位)のプレミアム商品を認定している。27年1月26日に開催された第1回では1位から順に「古代ひしお」「柿の葉茶」(ペット飲料)「ヤマトポークの特製酢豚」、29年2月8日の第2回では「吉野の葛餅」「柿もなか」「奈良のさくらちいず」(チーズケーキ)が認定された。

その第3回が今年2月27日に奈良市内で開催された。今回はこれまでとは方式が変わり、会員の取り扱う7つの食材を指定し、これを別の会員が料理に仕立てる、という趣向になった。審査員は11人で、私もその1人だった。

指定された食材は「奈良産レモングラス(レモン香のハーブ)」「明日香きくらげ」「ばあく豚肩ロース」「古代米(赤米、黒米、緑米)」「大和麩、竹炭麩」「葛城とうふ」「白味噌万葉小町」で、このうち1点を使って計10種類の料理が考案された。審査の基準は「奈良らしさ」「味」などのほかに、今回から「プレゼンテーション」も評価対象になった。これは前回に私が提案したもので、奥ゆかしい奈良県民はプレゼンが苦手なのだ。

2時間以上のプレゼンと試食のあと、別室で審査が行われた。単純合計で断トツの上位3点が決まった。しかし3点にはほとんど差がなかったので、同率1位とした。ユニークな料理が多かったので、審査員特別賞も選ぶことにしたが、こちらはなかなか決まらず、最後に全員で採決した。では結果をお知らせする。名前はいずれも、私が仮につけた。プレミアム認定商品に選ばれた3点(同率1位・エントリー番号順)は

▽「明日香きくらげを使った前菜」(食材はアスカグリーンファーム、調理は農家酒場どはってん)。栄養満点の明日香きくらげは、独特の食感がいい。白きくらげを梅酢につけてピンクに染め、パラの花のようにかたどって出てきたときはワクワクした。



▽「古代米を皮に使ったシューマイ」(明日香村地域振興公社、べっぴん奈良漬)。皮のプチプチ感が楽しい。肉汁やうま味が封じ込められているので、口の中でしみ出してきた時には感動する。



▽「古代米のおこげをトッピングした豆乳スープのにゅうめん」(明日香村地域振興公社、池利三輪素麺茶屋千寿亭)。とても完成度の高い上品な料理で、会席料理の締めにも使えそうだ。
そして審査員特別賞は



▽「白味噌万葉小町を使ったショートケーキとフロランタン(焼き菓子)」(井上本店、そらみる)。無添加の辛口白味噌が良いアクセントになっている。ほのかに味噌味がするケーキも、香ばしいフロランタンも、まさに奈良の味。



レベルの高い品々が出てきて、とても充実した審査会となった。うまいもの会さん、これからも「奈良のうまいもの」をどんどん全国に広めていってください!


奈良のうまいもの会には、農畜産業者、加工業者、流通業者、レストラン・土産物店から印刷業者まで、多種多様な事業者が入会していて、この会だけで「奈良のうまいもの」に関わる全ての事業ができる仕組みになっている。そんな人たちが毎月のように集まってアイデアを出し合っているのだ。今後ますますのご発展をお祈りいたします!

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