tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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大和当帰葉、ドクダミ、ヨモギ、吉野葛などを駆使した大願寺の薬草料理/毎日新聞「やまと百寺参り」第50回

2020年04月21日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行を記念して毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。先週(4/16)掲載されたのは「工夫された料理/大願寺(宇陀市)」、執筆されたのは宇陀市在住の松浦文子さん。
※トップ写真は大願寺の薬草料理(=同寺提供)。以下の写真は私の撮影(2015.10.17)


奈良まほろばソムリエの会の田原敏明さんと、コンビを組んでガイドした



大願寺の薬草料理は私もいただいたことがある。西日本経済界の代表者の皆さんのツアーで、ガイドを務めさせていただいたのである(2015.10.17)。境内をぐるりと案内してから、大広間に入った。ここで出てきた数々の薬草料理は、他では味わえない素晴らしいものばかりだった。




最初がこれ。前菜、胡麻豆腐、酢の物、白和え、三種盛り

とりわけ松浦さんもお書きの「吉野本葛の刺身」は、舌ざわりといい、のど越しといい、最高の逸品だった。出てきたお茶も、アマチャヅル、ドクダミ、アロエ、ハトムギ、クコなど10種類が入っていた。そのときのお料理をじっくり見ていただきながら、記事全文を紹介する。


絶品!吉野本葛の刺身

大願寺のある宇陀市大宇陀は、古くは阿騎野(あきの)と呼ばれ、推古天皇は611(推古19)年5月5日、ここで薬猟(くすりがり)を行いました。道を隔てた町並みには、現存最古の私設薬草園「森野旧薬園」があり、約250種類の薬草が栽培されています。


飛龍頭(ひりゅうず=がんもどき)のあんかけ


ヨモギ、ドクダミ、ユキノシタなどの天ぷら。からりと揚がっていた

薬草の古里にあり、織田家祈願所の歴史を持つ大願寺は宿坊をされ、そこで薬草料理を出すようになりました。大和当帰(とうき)葉やドクダミ、ヨモギなどの薬草や宇陀の名産・吉野葛を使った数々の料理が提供されます。特に葛の刺身はのど越しがよく、最高に美味しいと評判です。この地の上質な薬草や野菜を美味しく召し上がっていただくために工夫されている料理は、地域資源の情報発信と言えるでしょう。


黒米のごはん、吸い物、香の物

境内には、4月下旬から5月中旬にかけ、ハンカチノキの花が咲きます。ハンカチのような白い花がヒラヒラと風に揺れるさまは、とても美しく、見る人の心を癒(いや)してくれます。初夏にはカエデの新緑、秋には、色とりどりの紅葉と四季折々の風情を感じながら、心をこめて作られる薬草料理を味わってください(料理は予約制)。(奈良まほろばソムリエの会員 松浦文子)


デザート。ドクダミのシャーベット、自家製羊羹などなど

(宗 派)真言宗御室派
(住 所)宇陀市大宇陀拾生736
(電 話)0745-83-0325
(交 通)近鉄榛原駅からバス「大宇陀」下車、徒歩約5分
(拝 観)境内拝観自由
(駐車場)有(無料)


お寺の公式HPには、以下の通り紹介されている。

薬草料理は、お一人様 3800円(税込み)
胡麻豆腐・葛の刺身・薬草のてんぷら・白和え・花の酢の物・黒米ご飯が好評です。(時節により内容が多少変わる事があります)
【電話】0745-83-0325 (要予約)
【営業時間】11:30~14:00 (昼食のみ)
【休み】不定休・定員 80席 ・ 駐車場 20台


皆さんぜひ予約して、足をお運びください!



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