當麻寺のボタン、これまで奥院(おくのいん)、西南院(さいなんいん)を紹介してきたが、最終回の今回は中之坊(なかのぼう)のボタンである。當麻寺といえば4月14日(もとは5月14日だったが昨年から変更された)に営まれる練供養会式(ねりくようえしき)が有名だが、他の寺にもあるようだ。『日本百科大全書』の「練供養」によると、
寺院の法会(ほうえ)で練行列をする仏教行事。二十五菩薩来迎会(ぼさつらいごうえ)、引接会(いんじょうえ)、迎接会(ごうしょうえ)、練道(れんどう)、迎講(むかえこう)などともいう。
西方浄土から観音(かんのん)・勢至(せいし)以下二十五菩薩が来迎して衆生(しゅじょう)を浄土に導くという浄土思想や弥陀(みだ)・聖衆(しょうじゅう)迎接の信仰に根ざしたもので、11世紀以降盛んに催された。
奈良県葛城(かつらぎ)市當麻寺(たいまでら)、京都市東山区泉涌寺即成(せんにゅうじそくじょう)院、岡山県久米(くめ)郡久米南(くめなん)町誕生寺など、現在各地に残っている。當麻寺の練供養は毎年5月14日(もと旧暦4月14日)、一山の僧侶(そうりょ)と菩薩講中によって行われる。
當麻寺は763年(天平宝字7)に藤原豊成(とよなり)の娘中将姫(ちゅうじょうひめ)が入寺し、當麻曼荼羅(まんだら)を織ったことで知られるが、練供養はこの中将姫の浄土往生に擬して行うもの。
境内の裟婆(しゃば)堂と曼荼羅堂(極楽堂)の間に長い橋を特設し、あらかじめ裟婆堂に安置された中将姫の像を二十五菩薩に扮(ふん)した講中がこの橋を渡って迎えに行き、やがて浄土(曼荼羅堂)に帰る。
大和(やまと)地方では「當麻のレンゾ」の名で親しまれているが、レンゾは練道の訛(なま)りと思われる。
當麻寺と石光寺では今年もぼたん祭り(4/13~5/6)が開催されていたが、新型コロナ禍のため、境内はずいぶんひっそりしていた。「當麻の里ぼたん祭り フォトコンテスト」への応募も少ないのではないかと心配している。うまくカメラに収められた方は、ぜひご応募を!
寺院の法会(ほうえ)で練行列をする仏教行事。二十五菩薩来迎会(ぼさつらいごうえ)、引接会(いんじょうえ)、迎接会(ごうしょうえ)、練道(れんどう)、迎講(むかえこう)などともいう。
西方浄土から観音(かんのん)・勢至(せいし)以下二十五菩薩が来迎して衆生(しゅじょう)を浄土に導くという浄土思想や弥陀(みだ)・聖衆(しょうじゅう)迎接の信仰に根ざしたもので、11世紀以降盛んに催された。
奈良県葛城(かつらぎ)市當麻寺(たいまでら)、京都市東山区泉涌寺即成(せんにゅうじそくじょう)院、岡山県久米(くめ)郡久米南(くめなん)町誕生寺など、現在各地に残っている。當麻寺の練供養は毎年5月14日(もと旧暦4月14日)、一山の僧侶(そうりょ)と菩薩講中によって行われる。
當麻寺は763年(天平宝字7)に藤原豊成(とよなり)の娘中将姫(ちゅうじょうひめ)が入寺し、當麻曼荼羅(まんだら)を織ったことで知られるが、練供養はこの中将姫の浄土往生に擬して行うもの。
境内の裟婆(しゃば)堂と曼荼羅堂(極楽堂)の間に長い橋を特設し、あらかじめ裟婆堂に安置された中将姫の像を二十五菩薩に扮(ふん)した講中がこの橋を渡って迎えに行き、やがて浄土(曼荼羅堂)に帰る。
大和(やまと)地方では「當麻のレンゾ」の名で親しまれているが、レンゾは練道の訛(なま)りと思われる。
當麻寺と石光寺では今年もぼたん祭り(4/13~5/6)が開催されていたが、新型コロナ禍のため、境内はずいぶんひっそりしていた。「當麻の里ぼたん祭り フォトコンテスト」への応募も少ないのではないかと心配している。うまくカメラに収められた方は、ぜひご応募を!