tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

祝 西山厚先生、瑞宝双光章ご受章、おめでとうございます!

2023年11月03日 | お知らせ
今朝(11/3)の新聞各紙を見て、驚いた。西山厚先生が、秋の叙勲(瑞宝双光章 文部科学行政事務功労)をお受けになります。おめでとうございます!
※トップ写真は、〈歴史文化連続講座「奈良へ」〉(3/18)のあとの記念撮影

奈良新聞には、「名誉欲は皆無だが、これまで出会った方々、聖武天皇を含めたあらゆる人や物に対する感謝の念が驚くほど湧きあがってきた」というコメントも紹介されていた。

西山先生は先週(2023.10.25)の毎日新聞奈良版「奈良の風に吹かれて」に、「昴(すばる)」という文章を寄稿されていた。急逝された谷村新司さんに対する追悼文である。奈良まほろばソムリエの会のTさんが、わざわざその要約文を送ってきてくださったので、以下に紹介する(記事の全貌=末尾に添付)。

「昴」は鑑真和上の歌だということをご存じですか?14年前、唐招提寺金堂の落慶法要が行われ金堂の前で壇ふみさんとのトークイベントが行われました。その場で谷村新司さんの「昴」について語り合ったことが忘れられません。

昭和50年、井上靖の「天平の甍」が映画化され、これにタイアップしてできたのが「昴」。目を閉じて何も見えず、哀しくて目を開ければ、あれ? 鑑真和上は目が見えないはず?いや和上が日本に来たときは、和上の目はまだ見えていたと私は考える。和上は哀しくて目を開ける。何が哀しいのか?

弟子が36人も死んだからだ。栄叡と普照が鑑真さんに渡航を願ったのではない。弟子の派遣を願ったが弟子たちは断ったので自分が行こうとした。先生が行くのならと大勢の弟子たちが同行を申し出た。そして12年の苦難の中、36人の弟子が亡くなった。それが哀しいはずがない。

壇ふみさんが言った。「ああ砕け散る宿命の星達よ。あれは死んだ36人のお弟子さんのことなんですね。西山さん歌ってください」。私は歌った。なんとその場に谷村新司さんがいた!(トーク番組のあとに谷村さんのコンサートが開かれるからだ。)谷村さんの訃報を聞き、あの時を思い出した。


記事中には〈谷村新司さんの前で、谷村新司さんの「昴」を、谷村新司さんよりもじょうずに歌ってしまった!?〉というくだりもあり、ちょっとニヤッとさせられた。いずれにしても真心にあふれる追悼文だし、鑑真和上および谷村新司さんに寄せる先生のお気持ちがよく伝わってくる。ぜひ、末尾の全文をお読みいただきたい。西山先生、これからも仏教文化の伝道にご尽力ください!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする