昨日(10/8)、「平城遷都1300年記念祝典」に出席させていただいた。会社のOBにより1300年祭の「奈良大和路秘宝・秘仏特別開帳」事業を支援する「ナント・なら応援団」の担当として、招待して下さったのだ。OBの皆さん、有り難うございました!
この祝典には、天皇・皇后両陛下が出席された。日本経済新聞Web刊(10/9付)によると《平城遷都1300年、奈良で祝典 天皇陛下「深い感慨」》 《天平文化が花開いた平城京への遷都から今年で1300年となるのを記念する祝典が8日、奈良市の平城宮跡で開かれた。色鮮やかな天平衣装を身にまとった雅楽や舞、万葉集を題材にした楽劇が披露され、日本や中国、韓国の児童らが未来に向けた友好と交流のメッセージを宣言。参加者は東アジアとの交流を通じて国づくりが進んだ奈良時代に思いをはせた》。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E2EAE2E2818DE2EAE3E2E0E2E3E29191E2E2E2E2
天平楽府(てんぴょうがふ)の演奏
《天皇、皇后両陛下をはじめ47カ国の大使ら内外から約1700人が出席。天皇陛下は「百済をはじめ、多くの国から渡来人が移住し文化や技術の発展に寄与してきました」とあいさつ。「遣唐使の乗った船の遭難は多く、危険を冒して国のために力を尽くした人々によって様々な発展がもたらされたことに深い感慨を覚えます」と述べられた。陛下は平城京について「父祖の地として深いゆかりを感じる」とし、「桓武天皇の生母は続日本紀によれば百済の武寧王(ぶねいおう)を始祖とする渡来人の子孫」と述べ、皇室と古代朝鮮半島との縁にも触れられた》。
《今春復元された第1次大極殿(だいごくでん)前の特設ステージでは平城京建都に貢献した藤原不比等に扮(ふん)した狂言師の野村万蔵さんらが「遷都の詔」を朗読。大阪府の小学校に通う中国や韓国籍の児童と地元奈良の子ども約60人が「友達の輪をアジアに広げたい」と声を合わせ「私たちの平城遷都1300年宣言」を発表した》。
※動画はこちら(MBSニュース)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE101008153400395712.shtml
当日は、午前8時20分に近鉄大和西大寺駅南口の専用バス乗場に到着。9時前に会場入りした。祝典の開式は10時20分で、祝典が始まったあとは「写真撮影はご遠慮下さい」とのことだったので、ご覧の写真は、その前のものである。
当日の招待客は約1700人。座席はブロックごとの指定で、うまい具合に一番前に座れた。祝典の前には天平楽府(てんぴょうがふ)や天理大学雅楽部の演奏があり、待っている間も退屈しない。
こちらは天理大学雅楽部
祝典は、三宅民夫(NHKエグゼクティブアナウンサー)の流暢な司会で始まった。歓迎の舞(天理大学雅楽部、天平楽府など)、南都楽所(なんとがくそ)らによる道楽(みちがく)、平城京遷都の詔(みことのり)、国歌斉唱、国栖奏(くずそう)、陛下のお言葉、楽劇(がくげき)、平城遷都1300年宣言、最後は公式テーマソング「ムジカ」の合唱。あとで聞くと、会社の同僚の奥さんたちが、合唱団に加わっていたという。2か月も前から練習していて、当日は朝6時に会場入りしたそうだ。
この日は晴天だったが、風が強く、のぼり旗は勢いよくはためき、大極殿の風鐸(ふうたく・風鈴のような魔除けの飾り)は、カランカランと音を立てていた。
(追加)10/10、奈良公園で撮影した吉野の葛餅の店。「一昨日(10/8)
奈良に行幸中の天皇陛下ご一行様のお買い上げがありました」とある
「私たちの平城遷都1300年宣言」(平城遷都こども宣言)が、泣かせる。祝典のガイドブックによると、これは「日本と東アジアの未来を考える委員会」が作成したもので、17条から成る。日本と東アジアの歴史的なつながりを確認し、これからも手を携えて次の時代を作っていこう、という趣旨で、その要約版を子供たちが発表したのだ。中国の子供や韓国の子供も交じっていた。例えば、
《いろいろなことがおこった1300年でした。そのあいだ、とても嬉しいことも、とても悲しいことも、おこりました。でも、そのすべてのことを「忘れもの」にしてはならないのだと思います》《私たちは東アジアの文明と文化の一員です。お米もおそばも一緒に食べているのです。日本と奈良とアジアはつながっているのです》《私たちは平城遷都1300年の歴史をよくかみしめ、勇気と希望をもって新しい次の時代をみなさんと一緒につくっていくことを、ここに誓います》…。
この祝典には約3億円かけたというが、その値打ちは十分にあった。祝典の模様は今日(10/9)の午後3時50分~4時30分、NHK総合テレビで放送される。ぜひ、ご覧いただきたい。
この祝典には、天皇・皇后両陛下が出席された。日本経済新聞Web刊(10/9付)によると《平城遷都1300年、奈良で祝典 天皇陛下「深い感慨」》 《天平文化が花開いた平城京への遷都から今年で1300年となるのを記念する祝典が8日、奈良市の平城宮跡で開かれた。色鮮やかな天平衣装を身にまとった雅楽や舞、万葉集を題材にした楽劇が披露され、日本や中国、韓国の児童らが未来に向けた友好と交流のメッセージを宣言。参加者は東アジアとの交流を通じて国づくりが進んだ奈良時代に思いをはせた》。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E2EAE2E2818DE2EAE3E2E0E2E3E29191E2E2E2E2
天平楽府(てんぴょうがふ)の演奏
《天皇、皇后両陛下をはじめ47カ国の大使ら内外から約1700人が出席。天皇陛下は「百済をはじめ、多くの国から渡来人が移住し文化や技術の発展に寄与してきました」とあいさつ。「遣唐使の乗った船の遭難は多く、危険を冒して国のために力を尽くした人々によって様々な発展がもたらされたことに深い感慨を覚えます」と述べられた。陛下は平城京について「父祖の地として深いゆかりを感じる」とし、「桓武天皇の生母は続日本紀によれば百済の武寧王(ぶねいおう)を始祖とする渡来人の子孫」と述べ、皇室と古代朝鮮半島との縁にも触れられた》。
《今春復元された第1次大極殿(だいごくでん)前の特設ステージでは平城京建都に貢献した藤原不比等に扮(ふん)した狂言師の野村万蔵さんらが「遷都の詔」を朗読。大阪府の小学校に通う中国や韓国籍の児童と地元奈良の子ども約60人が「友達の輪をアジアに広げたい」と声を合わせ「私たちの平城遷都1300年宣言」を発表した》。
※動画はこちら(MBSニュース)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE101008153400395712.shtml
当日は、午前8時20分に近鉄大和西大寺駅南口の専用バス乗場に到着。9時前に会場入りした。祝典の開式は10時20分で、祝典が始まったあとは「写真撮影はご遠慮下さい」とのことだったので、ご覧の写真は、その前のものである。
当日の招待客は約1700人。座席はブロックごとの指定で、うまい具合に一番前に座れた。祝典の前には天平楽府(てんぴょうがふ)や天理大学雅楽部の演奏があり、待っている間も退屈しない。
こちらは天理大学雅楽部
祝典は、三宅民夫(NHKエグゼクティブアナウンサー)の流暢な司会で始まった。歓迎の舞(天理大学雅楽部、天平楽府など)、南都楽所(なんとがくそ)らによる道楽(みちがく)、平城京遷都の詔(みことのり)、国歌斉唱、国栖奏(くずそう)、陛下のお言葉、楽劇(がくげき)、平城遷都1300年宣言、最後は公式テーマソング「ムジカ」の合唱。あとで聞くと、会社の同僚の奥さんたちが、合唱団に加わっていたという。2か月も前から練習していて、当日は朝6時に会場入りしたそうだ。
この日は晴天だったが、風が強く、のぼり旗は勢いよくはためき、大極殿の風鐸(ふうたく・風鈴のような魔除けの飾り)は、カランカランと音を立てていた。
(追加)10/10、奈良公園で撮影した吉野の葛餅の店。「一昨日(10/8)
奈良に行幸中の天皇陛下ご一行様のお買い上げがありました」とある
「私たちの平城遷都1300年宣言」(平城遷都こども宣言)が、泣かせる。祝典のガイドブックによると、これは「日本と東アジアの未来を考える委員会」が作成したもので、17条から成る。日本と東アジアの歴史的なつながりを確認し、これからも手を携えて次の時代を作っていこう、という趣旨で、その要約版を子供たちが発表したのだ。中国の子供や韓国の子供も交じっていた。例えば、
《いろいろなことがおこった1300年でした。そのあいだ、とても嬉しいことも、とても悲しいことも、おこりました。でも、そのすべてのことを「忘れもの」にしてはならないのだと思います》《私たちは東アジアの文明と文化の一員です。お米もおそばも一緒に食べているのです。日本と奈良とアジアはつながっているのです》《私たちは平城遷都1300年の歴史をよくかみしめ、勇気と希望をもって新しい次の時代をみなさんと一緒につくっていくことを、ここに誓います》…。
この祝典には約3億円かけたというが、その値打ちは十分にあった。祝典の模様は今日(10/9)の午後3時50分~4時30分、NHK総合テレビで放送される。ぜひ、ご覧いただきたい。
> NHKの放映観ました。晴天と天気にも
> 恵まれ、素晴らしい祝典の様子でしたね。
はい、最高の日和となりました。当日の天皇陛下のお言葉は、4分の予定が8分となり、父祖の地を訪ねられたお喜びがうかがえました。
> 次は興福寺中金堂、東大寺七重塔と期待し続けたいものです。
いよいよ10/16には、興福寺の立柱式です。どんな中金堂になるか、楽しみです。大極殿で痛感しましたが、やはり目に訴えるものは大切ですね。
晴天と天気にも恵まれ、素晴らしい祝典の様子でしたね。
3億円の価値は十分にあると思いますし、そもそも大極殿はやはり復元して本当に良かったです。
先週は中国に滞在しておりましたが観光立国への取り組み勢いの凄まじさを感じました。
故宮や長城はもちろんですが歴史的建造物の復元への熱意、エネルギーは日本の比ではありません。
重点箇所は徹底的に復元しています。
今後はランドオペレーターとしてのソフト力はもちろんですがハードとしての歴史資産の維持、復元、景観は奈良にとっても、日本にとっても重要なテーマであり続けるでしょうね。
次は興福寺中金堂、東大寺七重塔と期待し続けたいものです。