tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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美味しくてスタイリッシュな串揚げ!「創作串の店 りんどう」(東生駒)

2022年12月11日 | グルメガイド
『ミシュランガイド奈良2022特別版』に掲載された101ヵ店を1軒ずつ訪ね、当ブログで紹介している。しかしまだ1/3ほどしか回れていない。来年も、頑張らなければ…。12月に入って訪ねたお店はまだ1軒だけで、それがビブグルマン(価格以上の満足感が得られる料理)に輝いた「創作串の店 りんどう」(生駒市辻町224-1)だ。ここは2016年版でもビブグルマンを獲得していたが、私は未訪問だったので、忘年会として友人と3人で訪ねた。
※写真は、2022.12.1(木)に撮影






この1枚だけ、ミシュランガイドのサイトから拝借した

閑静な住宅地の中にあり、場所はとても分かりにくい。近鉄東生駒駅から国道168号を北に向かう。生駒市図書会館の手前、洋服の青山の北の狭い道を西に折れる。道路際に看板が出ているので、それが目印になる。なお「完全予約制」なので、ご注意いただきたい。ミシュランのサイトには、


とりあえずビールではなく「古都華ボール」(同店のオリジナルカクテル)を注文した


「エックス バイ グレーンモーレンジィ」というカクテル用のスコッチを古都華サイダーで割る


あとはスパークリングワイン

和洋の経験を発揮するため創作串を掲げた植田シェフ。串種は味の引き算と足し算で考案する。骨切りした鱧は梅肉を添えて持ち味を引き出す。クロックムッシュはフレンチのレシピ。献立は洋風の前菜から始まり、すり流しやガスパチョなどのスープを織り交ぜる。自由自在な発想が味への期待感を抱かせる。


おお、いきなりのパンチライン、これが串揚げ屋さんの前菜とは!


カキ、エビ、あぶりホタテ、サバとオリーブ油のパテなどがぎっしり!


主役級のエビが、いきなりトップ登場!(トップ写真に同じ)

なお「クロックムッシュ」とは、ホットサンドイッチの一種である。食べログの「お店のPR」には、


タラ(鱈)の串揚げが、バジルソースをまとって出現!


中身は、ちゃんとタラの串揚げだった


これはヤマノイモ


中身は梅ご飯

ひと工夫あり、の串カツがとっても楽しい!
2008年5月2日にオープンしたこちらは、西宮のフレンチなどで修業したご主人が作るカウンター串揚げ店。明石ダコにエスカルゴバターを組み合せたり、リゾットを揚げるなど、どれもユニーク。



ホクホクのレンコン、だし醤油でいただいた


お肉がぎっしり


ジャガイモのスープには、ニンニクがよく利いていた!

Aコースではプリプリの活車エビ、マッシュルーム、豆腐、いくらをのせたサーモン、バターの風味豊かなマッシュポテトなど全10種類が楽しめる。 極細のパン粉を使い、香り高い太白ゴマ油などをブレンドした油で揚げる…。


これがクロックムッシュ、ホットサンドイッチの一種だ。チーズ(ゴルゴンゾーラ)が挟まる

コースはAコース(串10本)税込み4,200円とBコース(串15本)同5,500円の2コースある。私たちは結構食べる方だが、Aコースを注文し、最後に少し串揚げとお茶漬けを追加した。このオーダーの仕方がベターと思う。ワインも豊富においていて、好みを言えば選んでもらえる。


新鮮なグリーンアスパラ


アサリを三つ葉で巻いて揚げている


カレーパン!?

いかがだろう。創作串のオンパレードは、サプライズの連続だ。途中で野菜スティックなどが出てくるので、お腹を休めながら食べることができる。油をよく切ってくれているので、胃にもたれることもない。




具は湯葉とごま豆腐

意表を突いた創作串の数々には、恐れ入った。フレンチで修業されていただけあって、とても思いつかないような食材が串揚げになって出てくる。食べログの投稿写真を見ても、見慣れない串揚げがたくさんある、季節に応じ、旬に応じ、レパートリーは無限なのだろう。


ダシ茶漬け。2人前を3等分していただいた


アイスクリームが乱切りにされて出てきた、これは口溶けがいい

ここは間違いなくお薦めである。オーナーシェフの植田浩史さん、ごちそうさまでした。皆さんも、ぜひお訪ねください!
※食べログは、こちら
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2 コメント

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串揚げ、串カツ? (井上)
2022-12-12 11:36:27
少しご無沙汰いたしました。相変わらずの健啖ぶり、お見事でございます。

様々な具材を串に刺して揚げる串揚げはやはり関西が発祥なんでしょうか。関東では串カツという呼び方が一般的ですが、それはとんかつの一類型で、小さな豚肉を葱ないし玉ねぎと交互に刺して揚げたものを指し(多くの場合、ヒレ、ロースといった一枚肉を揚げたものより安価)、それと対比して、海鮮を含む様々なものを串に刺して揚げる料理を串揚げと呼ぶように思います。一方、関西、特に大阪では、それも含め、広く串カツと称しているような(したがって、串カツと串揚げを使い分けるのが標準語? あるいは、庶民的なお店が串カツ店で高級店が串揚げ店?)。

大阪で有名な串揚げ店「六覺燈」は、銀座に支店を出していますが、場所代の関係か、結構お高いようです。ご紹介いただいた「りんどう」はそれに負けない凝った品を出してくれるようですね。ご存じかと思いますが、学園前には「MASUDA」があります(いつも混んでるので予約必須です)。

ちょっとおしゃれな串揚げ店に行ってワインを注文するとき、いつも困るのは、肉と海鮮が交互に出てくるので赤白どちらを頼むか悩ましい点。小生は、両方頼んで二つのグラスを置き、どちらが出てくるかで飲むワインを変えたりしております(良い子はまねしてはいけません・・・笑)。
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スパークリングワイン (tetsuda)
2022-12-14 09:54:34
井上さん、いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

「串カツ」と「串揚げ」ですが、私の愛読書『たべもの起源事典』(岡田哲著 ちくま学芸文庫)の「串かつ」には〈洋風揚げ物の一種。関西生まれの串かつは、関東では串揚げという〉とあります。

しかしお書きのように、今は一般的に、大衆店が「串カツ」、高級店が「串揚げ」と呼んでいるようです(なおMASUDAは串かつですが)。

私は時々、ふらりと新世界の串カツ屋に行きます。食べ放題の店や、飲み放題90分1,500円の店もありますので、楽しんでいます。

ワインですか、悩ましいですね。この日、私たちは高級チューハイ感覚で、アルゼンチンのスパークリングワインを1本空けましたが、いい感じでした。

りんどうのご主人からは、ブログで紹介したことについて、丁寧なお礼のメールをいただきました。また行きたくなりました!
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