今年の7月、珍しく夏風邪をひき、長い間ノドの調子が悪かった。耳鼻科に通い、飲み薬やうがい薬、点鼻薬、トローチなどをたくさんもらった。症状が落ち着くにつれ、薬は減っていったが、最後(10月頃)までもらっていたのが、うがい薬の「ポビンヨード」(=イソジン)だ。
※トップ画像は、伊藤園のホームページから拝借
うがいのあとスースーして気持ちが良いので、朝、帰宅直後、寝る前の3回、コロコロとうがいしていた。私の場合、講演など外で話す機会が多いので、ノドの調子は常に整えておかないといけない。だから歯磨きのときはうがい薬、マウスウオッシュ(洗口液)、練り歯磨きと、3種類を使っていた。
ある日、いつもの薬局で「ポビンヨード」を処方してもらうとき「薄めでうがいしてください。濃いとかえってノドを痛めるときがありますから」と言われ、濃いめでうがいしていた私は「これはいけない」と、それ以来、薄めでうがいしていたが、なるほど薄めの方がノドにやさしい。してみるとこの薬は結構、劇薬なのだ。
「ポビンヨード」や「イソジン」は家にも備え付けがたくさんあったので、途中からはそれを使ったり、「コロロSP」というミント味のうがい薬(長年、健保組合から支給されていた)を使ったりしていたが、いつの間にかそれもなくなってしまった。
またもらいに行くのも面倒なので、苦肉の策で煎茶でうがいすることにした。朝ご飯のあとなど、いつも湯飲みに半分ほど煎茶が残るので、これで試してみたのだが、おお!これはいい。ノドのイガイガが取れてスッキリするし、これで口をゆすぐとマウスウオッシュ以上に口臭や口の中のネバネバが取れる!これだとうがい薬もマウスウオッシュも買わなくて済むので、フトコロにもやさしい。
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫) | |
森下典子 | |
新潮社 |
「これは新発見だ!早速、ブログで発信しなければ」と思い、念のためネットで検索をかけてみると、「喉の痛み、風邪予防には、お茶でうがいをするのが効果的!」というサイトが見つかった。なんだ、私の新発見ではなかったのだ、残念! 要点を抜粋すると、
・喉が痛くなるのは、喉の粘膜が乾燥してるというのが直接的な原因。
・そんな時は、お茶でうがいをしよう!
・緑茶によるうがいを続けた子どもは、うがいをしない子に比べて7割近くも風邪になる割合が少なかった。
・うがいの効果とは? 粘液の分泌や血行を良くする。病原体や埃など、異物を粘液と一緒に出す。
・うがいは、インフルエンザを含め、風邪など感染様式を持つ感染症に一定の効果が期待出来ます。
・でも、どうして「お茶」が良いの?その理由。
・カテキンが効く!身体に良いと言われる緑茶はそのまま飲用しても良いですが、うがい薬の代用として活用するのが効果的です。
・お茶に含まれるカテキンには、インフルエンザなどのウイルス粘膜感染を阻止する働き、殺菌作用がある。
・緑茶に含まれるビタミンCは、風邪を予防するために役立つ成分。粘膜の健康を維持、炎症を抑える役割があり、のどの痛みを軽減する。
・口の中がスッキリしてリフレッシュ気分になったり、虫歯や歯周病を防ぐ。
私が知っていたのは、緑茶のフラボノイド効果(ポリフェノール効果)で、口臭を防いでくれるのだ。お寿司屋さんで、最後にあがり(緑茶)が出てくるのは、魚の臭みを取る効果があるからだ。
ウチには夏場に買いこんだ「水出し煎茶」のテイーバッグがたくさん残っている。あらかじめ水で煎茶を出しておいて使えば、手っ取り早いし在庫整理にもなる。うがい薬とマウスウォッシュを買わなくて済み、不良在庫が整理でき、それでノドの調子が整い、風邪の予防にもなるとは、良いことずくめである。皆さん、これからの季節、「煎茶でうがい」を励行しましょう!
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