tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ちょっと京都へ

2007年04月20日 | 小さな旅
京都新聞(4/17)の1面に「ちょっと京都へ 『7割日帰り』に着目」という記事が載った。

《JR西日本は、JR東海の「そうだ、京都、行こう。」に対抗して、利用客にとっておきの京都を紹介する「ちょっと京都へ」(仮称)キャンペーンを展開することを決めた》《地元経済人や学識経験者らでつくる「京都懇談会」(座長・立石義雄オムロン会長)も、16日発表した提言でその実現を強く求めた》

《空前の京都ブームで、京都を訪れた観光客は2005年に47百万人(京都市調べ)に上った。10回以上のリピーターが6割を超え、「本物の京都」を求める声が年々高まっている》そうだ。入洛客の中で日帰り客が7割を占めることから、「ちょっと京都へ」キャンペーンの事業化を決定したという。

観光客数=47百万人、10回以上のリピーター=6割超、とはすごい。私の聞くところによると、たいていの修学旅行生は京都に1泊、あとは滋賀か奈良に1泊するそうだが、これは「京都に2泊したいが旅館が取れないので、やむなく滋賀か奈良に回る」ということだそうで、奈良は「おこぼれ」をいただいていることになる。

13面にはこの関連記事が出ていて、京都懇談会は京都冬の旅」に合わせたフォーラムの開催や「京都日本画新人賞」の創設なども提言している。
※京都懇談会が提言(京都新聞 07.4.17付)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041700038&genre=B1&area=K00

それにしても京都は頑張っている。絶好調の中で、さらに地元経済界とJR西日本がガッチリ組むとは。「本物の京都を提供する」という発想も良い。奈良には、鹿や大仏だけではない「本物の奈良」が随所にある。これを掘り起こせないものかと、思案しているのだが。
※写真は鞍馬寺・山門(京都市左京区 3/22撮影)。
コメント (2)
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「なら県民電子会議室」キックオフ大会

2007年04月16日 | 奈良にこだわる
4/13(金)、奈良県総務部(広報広聴課)が運営する電子掲示板、「なら県民電子会議室」(19年度上期)のキックオフ大会に参加してきた。

これは県の広聴活動として、県政に対する理解と関心を高めるため、NPO(電子自治体アドバイザークラブ:略称 e-AAC)に委託して開設している掲示板だ。昨年11月に開設され、「奈良県の魅力」「防災対策」の2つのテーマで3月末まで運営されてきた。

4月からは新たに「観光戦略」「まちづくり」「教育」のテーマで再出発することになった。その立ち上げの催しがこの日に行われ、約30人が集まった(於:県中小企業会館)。写真は、冒頭に挨拶される、運営委員長の奥家孝彦氏(県広域地場産業振興センター専務理事、e-AAC理事長)である。

このあと18年度下期の結果報告と、4月からの新テーマに関する県職員などの説明(出前トーク)が行われた。17時からは会場を変えて、懇親会(オフ会)も開かれた。私もこれまで書き込みをしていた関係で、この場にお招きいただいた。
※なら県民電子会議室のホームページ
http://www.kenminconf.pref.nara.jp/index.cgi

「電子会議室」に書き込むには、あらかじめ実名・住所・電話番号などを登録(書き込みはハンドルネーム可)しなければならない。登録を済ませ(手続きは1回きり)、固いテーマについて真面目に話し合う、というのは結構シンドいものだ。だからアクセス数も伸びず、私のブログより少ない1日平均約74人、という状況である。

しかし、とても真摯な意見が出ていて、無責任な放言というのは極めて少ない。参考になる話も多い。3月末時点での登録者は66人だそうだが、これだけの人数でも進め方によっては実りのある議論ができるものだ。

ぜひブログ読者の皆さんも、この「電子会議室」にご登録をお願いしたい(奈良県民でなくてもOK)。

特に「観光戦略」については、ブログによく来ていただく南都さん、鹿鳴人さん、横田さん、はじめましてさん、西奈良の住人さんなど、造詣の深い方がたくさんいらっしゃる。ぜひご登録いただき、舞台を変えて奈良の観光振興について語り合いたいと思うのだが。
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菜一輪のパスタ

2007年04月15日 | 奈良にこだわる
「玄米菜食処 菜一輪」(さいいちりん・奈良市北袋町18)は、知る人ぞ知るベジタリアン・レストランである。奈良女子大北側の住宅地(奈良きたまち)にあり、数寄屋造りの町屋を改造したお店は、ごく小さな看板しか出ていないので見過ごしてしまいそうだ。

雑誌「nara'nto」(ナラント)や石村由起子さんの『奈良のたからもの』で知ってはいたのだが、「2日前までに電話予約要」「昼夜とも3千円のおまかせ料理」とのことだったので躊躇していた。一昨日(金)に休みが取れたので、予約不要の「菜一輪らんち」(900円)を目当てに訪ねてみた。
※菜一輪のホームページ
http://www.k4.dion.ne.jp/~ichirin/web_data/ichirin/home/

オーナーの高村和子さんが出てこられて「パスタになりますが」とのお返事だったので、お願いした。出てきたのが、写真の野菜たっぷりのパスタ。野菜は色鮮やかで、旨みも甘みもとても濃い。パスタそのものに有機野菜の下味がからめてあるので、2重3重に美味しい。煤竹(すすだけ)の箸も、実に使い良い。

隣のグループはリゾットを食べていて、これもニンジンの赤が鮮やかで(最初はケチャップに見えた)、野菜の香りが立ち上ってくるようなリゾットだった。有機コーヒーが100円で追加できるそうなので、これもいただいた。香りが深く豆の甘みがじんわり染み出たコーヒーだった。

部屋は、床はフローリングでテープルはケヤキの一枚板。茶室(2階)や洋室(英国風応接室)もある。中庭の松の木は、樹齢300年だそうだ。庭を眺めながらコーヒーをすすっていると、時間の流れが止まったような錯覚におちいる。「今度来るときは、ぜひ玄米ご飯をいただこう」などと考える。

古い町屋が残る「奈良きたまち」のオーガニック料理店。ぜひ一度、お訪ねいただきたい。
※「Yahoo!グルメ」の紹介サイト
http://gourmet.yahoo.co.jp/0005273870/M0029010318/
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夢CUBEがグランドオープン!

2007年04月14日 | 奈良にこだわる
昨日(4/13)「夢CUBE」(奈良市餅飯殿町)が、めでたくグランドオープンした。この日はちょうど休みを取っていたので、朝からオープニング式典に駆けつけた。

式典(10:30~)には、藤原昭・奈良市長のほか、西本安博・市観光経済部長、谷井勇夫・市観光協会長、中野重宏・市ホテル協議会長、松山隆・奈良町座代表など、多くの商業・観光関係者が出席されていた。

写真は、式典会場(マインズ広場)で挨拶される松森重博氏(奈良市もちいどのセンター街協同組合理事長)だ。この日の様子は同氏のブログ「鹿鳴人のつぶやき」に詳しいので、ご参考に。
※夢CUBE・グランドオープン(鹿鳴人のつぶやき 4/14)
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_b032.html

ブログでも紹介した「おちゃっちゃ」では、新たに「花茶」などが並べられていた。お湯をかけると水中花のように花や葉が開き、見ていて楽しい。早速1つ(仙女献花・250円)買い求めた。お湯さえ足せば、1日中飲めるそうだ。
※keroco(おちゃっちゃ)さんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kerokerkeroco/folder/1469827.html

一番奥にオープンしたパン屋さん(K's Weck)は早々に売り切れた。もちいどのセンター街には食べ物屋が少ないので(近々うどん屋が出店予定だが)、人気が集中したのだろう。

「夢CUBE」に出店を希望しながら選に漏れたお店が、センター街入口近くの「奈良マーチャントシードセンター」で、3日間限定のお店を出していた。漆器、苔玉、楽器、紀州の物産などで、これも人気だった。

奈良町の飲食店主は「お客は三条通までは来るが、そこから南にはなかなか来てくれない(奈良町へは、直接奈良公園から来る)。隣のもちいどのに若い人が集まるお店ができたことは、とても有り難いし期待している」と話していた。

商店街振興のモデルケースとして夢CUBEは注目を集めている。ぜひ皆さん、いちど足をお運びいただきたい。
コメント (5)
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ふぞろいの桜たち

2007年04月12日 | 環境問題
造幣局の「桜の通り抜け」(4/5~11)も昨日で終わった。今年は開花が早く、1883年にこの行事が始まって以来、最も早い開催となった。大川(旧淀川=造幣局の東側)沿いのソメイヨシノも咲き残っていたので、造幣局の八重桜との競演が楽しめたようだ。

今年のように、八重桜とソメイヨシノの見頃が重なるのは異例だという。日経新聞夕刊(大阪本社版 4/5付)によれば《ソメイヨシノ、八重桜とも暖冬の影響で開花時期は例年よりやや早いものの、ソメイヨシノの花びらが開くペースが鈍く、遅れて咲く八重桜の開花時期と重なった》。

《永田洋・三重大名誉教授(樹木生理学)によると、長命は今年の天候が原因。桜は冬の寒さで成長を促すホルモンが作られるため、暖冬の年は開花時期が長くなる。さらにいったん花が咲いた後、気温が低いと満開までのペースが鈍化。今年は暖冬に加え、3月末以降の寒の戻りで、長い期間咲く条件がそろったという》

開花時期が長いだけでなく、今年のソメイヨシノの咲き方は異常だった。写真は4月初旬の興福寺(五重塔前・奈良市登大路町)だ。上半分は、ほとんど咲いていないのがお分かりいただけるだろう。他にも木(または枝)によって、全く咲いていないものもあった。興福寺だけでなく、平城宮跡でも、けいはんな記念公園(京都府相楽郡)でも、光明寺(長岡京市)でも、このような不揃いな桜が散見された。

以前このブログで、ソメイヨシノはすべてクローンなので、気候条件や土壌が同じなら一斉に咲いて一斉に散る、と書いた。それが今年は、バラバラに咲いてバラバラに散っているのだ。
※参考:クローンな花見(ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/f1ce2571fd967474407b8b60c1126e8f

植物は、急激な環境変化による絶滅を防ぐため、個体ごとに発芽や開花がズレることがあるそうだ。いわば、種の保存本能である。今年のソメイヨシノは、暖冬(地球温暖化)という「不都合な真実」に直面し、保存本能をフルに発揮して身を守ったのだ。寒の戻りでカゼをひいた万物の霊長より、よほど頼もしいヤツである。
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