「世界初!夢のゴミ処理機を公開」などという見出しが新聞に出たら、相当のセンセーションを巻き起こすだろう。
1/28(月)、そんなゴミ処理機を見学してきた。私の勤務先が会員となっている「社団法人 関西ニュービジネス協議会」の活動(企業探訪ツアー)として企画されたものだ。応募用のチラシには、以下のような文字が躍っている。
《バイオでCO2を出さずにプラスチックまで分解!? 「企業探訪ツアー」世界初、夢のゴミ処理機を公開。世界の環境問題を一気に解決する夢のゴミ処理機が発明された! 24時間で牛1頭を丸ごと消滅させる強力な処理力。これまで当たり前だったゴミ処理時の“大気汚染、土壌汚染、水質汚染”を解決。世界初のバイオ技術が「焼かない、埋めない、捨てない」処理法で生ゴミやプラスチック、包装資材を完全消滅》。
《今回は世界に先駆けて、この夢のゴミ処理機の解説とデモンストレーションを販売元の「PRO-ECO-JAPAN(株)」に行なってもらいます。お忙しいこととは存じますが、皆様、ぜひご参加下さい》。
http://www.nb-net.or.jp/news/nindex.html#080128
集合場所の泉北高速「和泉中央」駅前に立ったときは、まだ半信半疑だった。そこから車で約10分、PRO-ECO-JAPAN(株)(プロエコジャパン・岸和田市内畑町2100番地 ℡072-479-7001)の倉庫のようなところに、写真の機械があった。機械の名前は「バイオ処理機21」(別名:マップス21)。
※ゴミ投入前の機械内部
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/50/a64bec867b7fff20067e398db495e05a.jpg
この日のデモに使われたゴミは、野菜くず、木片、食品包装トレー。写真のように機械にどんどん放り込む。それから1時間余り、三好社長と北川取締役の説明を聞いた。約20名の参加者からは、次々に質問が飛び出した。
※ゴミ投入後の機械内部
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/86/d395dbd39f85d4364f6b235a571ad8d4.jpg
簡単に説明すると、この機械にゴミを放り込むと、特殊な複数のバクテリアがそれらを食い尽くすいう仕組みだ。あるバクテリアは野菜や木片を好み、他のバクテリアはプラスチックを好む。それらの複合作用でゴミがすっかりなくなる。何でも、生きたゴキブリが機械に入り込んでも生きているが、死んだゴキブリだとすぐに分解されるそうだ。すると人間も…。何しろ牛1頭を24時間で分解するのだから。
金属やガラス以外のものは、ほとんど処理できるという。残渣(ざんさ)も発生しない。機械に入っているセラミック片がバクテリアの住み家で、機械はバクテリアが好む温度に機内を自動調節する。だから機械自体を売るというより、プラントを売るビジネスなのだ。
さて、話を聞いてもまだ「?」が頭に残る私たちは、約1時間半経過後の機械内部を見せてもらった。これは不思議、ゴミはすっかりなくなり、もとから入っていたセラミック片だけが残っている。そのままの形で投入した食品トレーも、きれいに分解されている。バクテリアの力とはスゴいものだ。
※ゴミ処理後の機械内部
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/0a/d2e7c6782794a7ee13b1a642ac1f2dc2.jpg
この処理機、1台10億円だそうだが、すでに民間の処理工場などで使われ、この4月からは自治体でも導入が始まる。肉を取った後の鶏の骨の処理や、BSE牛の処理などでも大いに力を発揮したそうだ。同社ではこの仕組みを使い、PCBの無害化やバイオエタノール生成の実験も進んでいるという。なおこのプラントは、大阪エコライフ地球温暖化対策地域協議会(環境省の登録団体)の「推奨エコ商品」にも選ばれている。
※この処理機の詳細が同地域協議会のサイトに紹介されている。
http://o-ecolife.com/news61.html
CO2を排出せず、プラスチックも処理でき、しかも残渣も出ないとは、まさに「夢のゴミ処理機」だ。ゴミ処理にお悩みの自治体の皆さん、これは朗報ですよ。
1/28(月)、そんなゴミ処理機を見学してきた。私の勤務先が会員となっている「社団法人 関西ニュービジネス協議会」の活動(企業探訪ツアー)として企画されたものだ。応募用のチラシには、以下のような文字が躍っている。
《バイオでCO2を出さずにプラスチックまで分解!? 「企業探訪ツアー」世界初、夢のゴミ処理機を公開。世界の環境問題を一気に解決する夢のゴミ処理機が発明された! 24時間で牛1頭を丸ごと消滅させる強力な処理力。これまで当たり前だったゴミ処理時の“大気汚染、土壌汚染、水質汚染”を解決。世界初のバイオ技術が「焼かない、埋めない、捨てない」処理法で生ゴミやプラスチック、包装資材を完全消滅》。
《今回は世界に先駆けて、この夢のゴミ処理機の解説とデモンストレーションを販売元の「PRO-ECO-JAPAN(株)」に行なってもらいます。お忙しいこととは存じますが、皆様、ぜひご参加下さい》。
http://www.nb-net.or.jp/news/nindex.html#080128
集合場所の泉北高速「和泉中央」駅前に立ったときは、まだ半信半疑だった。そこから車で約10分、PRO-ECO-JAPAN(株)(プロエコジャパン・岸和田市内畑町2100番地 ℡072-479-7001)の倉庫のようなところに、写真の機械があった。機械の名前は「バイオ処理機21」(別名:マップス21)。
※ゴミ投入前の機械内部
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/50/a64bec867b7fff20067e398db495e05a.jpg
この日のデモに使われたゴミは、野菜くず、木片、食品包装トレー。写真のように機械にどんどん放り込む。それから1時間余り、三好社長と北川取締役の説明を聞いた。約20名の参加者からは、次々に質問が飛び出した。
※ゴミ投入後の機械内部
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/86/d395dbd39f85d4364f6b235a571ad8d4.jpg
簡単に説明すると、この機械にゴミを放り込むと、特殊な複数のバクテリアがそれらを食い尽くすいう仕組みだ。あるバクテリアは野菜や木片を好み、他のバクテリアはプラスチックを好む。それらの複合作用でゴミがすっかりなくなる。何でも、生きたゴキブリが機械に入り込んでも生きているが、死んだゴキブリだとすぐに分解されるそうだ。すると人間も…。何しろ牛1頭を24時間で分解するのだから。
金属やガラス以外のものは、ほとんど処理できるという。残渣(ざんさ)も発生しない。機械に入っているセラミック片がバクテリアの住み家で、機械はバクテリアが好む温度に機内を自動調節する。だから機械自体を売るというより、プラントを売るビジネスなのだ。
さて、話を聞いてもまだ「?」が頭に残る私たちは、約1時間半経過後の機械内部を見せてもらった。これは不思議、ゴミはすっかりなくなり、もとから入っていたセラミック片だけが残っている。そのままの形で投入した食品トレーも、きれいに分解されている。バクテリアの力とはスゴいものだ。
※ゴミ処理後の機械内部
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/0a/d2e7c6782794a7ee13b1a642ac1f2dc2.jpg
この処理機、1台10億円だそうだが、すでに民間の処理工場などで使われ、この4月からは自治体でも導入が始まる。肉を取った後の鶏の骨の処理や、BSE牛の処理などでも大いに力を発揮したそうだ。同社ではこの仕組みを使い、PCBの無害化やバイオエタノール生成の実験も進んでいるという。なおこのプラントは、大阪エコライフ地球温暖化対策地域協議会(環境省の登録団体)の「推奨エコ商品」にも選ばれている。
※この処理機の詳細が同地域協議会のサイトに紹介されている。
http://o-ecolife.com/news61.html
CO2を排出せず、プラスチックも処理でき、しかも残渣も出ないとは、まさに「夢のゴミ処理機」だ。ゴミ処理にお悩みの自治体の皆さん、これは朗報ですよ。